「国宝 伴大納言絵巻」展

出光美術館

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このイベントは終了しました。

奈良時代以降現在に至るまで、日本の絵画は実に多種多彩に制作され、発展してきました。なかでも王朝時代と称される平安時代は、貴族たちの麗しい美意識を反映してひじょうに精緻な技法によって美しい仏画などが描かれました。とくに小画面の絵巻物は、その美意識と精緻さとがいっそう凝縮した絵画として表されるようになります。また横に展開する画面の形式をうまく使い、絵画表現のおもしろさをじゅうぶんに堪能することの出来る優れた作品が多く制作された時代でもありました。残念なことにそのほとんどは現存しませんが、幸いにしていくつかの作品が遺り、それを鑑賞することによって王朝時代を偲ぶことが出来ます。源氏物語絵巻・信貴山縁起絵巻・鳥獣人物戯画巻とともに四大絵巻と呼ばれる伴大納言絵巻はその代表的な作品です。
伴大納言絵巻は、貞観8年(866)に実際に起きた応天門炎上事件(世に言う応天門の変)にもとづき成立した説話を忠実に絵画化した絵巻で、限りなくノンフィクションに近いという点で四大絵巻の中でも際立って異色のおもしろさがあります。史実ではこの事件は動機不明のまま時の大納言であった伴善男(伴大納言)の犯罪ということで決着をみますが、絵巻では伴大納言の政治的野望と挫折という脚色が加わります。
今回の展覧会に先だって、3年にわたり東京文化財研究所と出光美術館は合同で伴大納言絵巻の最新の光学的調査をおこないました。本展覧会では、従来の鑑賞法に加えて調査の成果にもとづき、想像を超えた画家の表現力など新たに見出されたことがらや、応天門の変と絵巻の関係などをめぐってさらに深まった謎について考察します。
また、絵巻では10cmくらいの大きさに描かれた人物を約160cmというほぼ等身大に超拡大した高精細デジタル撮影による写真パネルで多数展示し、その中を通り抜けていただくことによって、まるで絵巻の中に入り込み、描かれた人物のひとりになるような体験をしていただこうと考えています。
従来にはなかった伴大納言絵巻の新たな分析によって、絵巻独特の楽しさとともに日本絵画の水準の高さとおもしろさを堪能していただければ幸いです。

会期中に実物と複製との展示替えを行います。詳しくはウェブサイトをご覧ください。

メディア

スケジュール

2006年10月07日 ~ 2006年11月05日

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Reviews

frf_momo36: (2006-11-01 at 23:11)

展示されているのはホントに伴大納言絵巻のみ。なのになんでこんなひとが多いのかと本気で疑問に思った。さすが国宝。。。待っているだけでどんどん体力が吸い取られる。散々待ったわりにあっさりと鑑賞時間は過ぎたけど、人物の描写・炎の表現・絵巻の使い方など、どれに取っても、すごい。それはもう技法とか技術とか、そういうレベルのハナシじゃなくて、何というか、オーラ??
絵巻の一場面を拡大してまるで場面に入り込んだかのような体験ができるスペースもあり、面白かった。そこを満喫していると閉館時間がきて、消灯。朝一か閉館間際がいいかも。

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