アドリアナ ヴァレジョン 展

原美術館(東京)

poster for アドリアナ ヴァレジョン 展

このイベントは終了しました。

ブラジル現代美術界を牽引する女性作家アドリアナ ヴァレジョンは、民族固有の文化に鋭く言及しつつ、現代に生きる多くの人々が共有する問題に取り組む制作で、世界の主要美術館において、現在、最も注目すべき作家として紹介されています。日本では初めての個展となる本展は、日本やアジアに対する関心も深い作家の過去の代表作とともに、日本での開催を意識した新作を発表します。

大いなる自然や先住民族の足跡を残しながらもさまざまな配合を繰り返し、現在の文化を花開かせた南米の大国ブラジル。ヴァレジョンは、植民地であったブラジルの歴史を想起させる絵画や立体作品を制作します。大航海時代を思わせる地図(絵画)は、深い傷口をのぞかせ、かつてその技術は門外不出であったポルトガル特産のタイルを引用した作品は、しばしば表面が裂け、血肉があふれ出すグロテスクな様相を呈します。ヴァレジョンは、自国の歴史と文化に潜む暴力の記憶に言及しつつ、その歴史が育んだ現代に生きるブラジルの人々のたくましさや重厚な文化を表現しています。人間の果てしない欲望の醜さと美しさを備えたヴァレジョンの魅力的な制作は、民族を越えて人々の共感を得ています。

本展では、作家の過去の代表作に加えて、初期に手がけていた東洋的な構図を特徴とする絵画シリーズとそれを発展させた新作、タイルの空間を幾何学的かつ有機的に描いた新作のサウナ/浴室シリーズ(絵画)の新作、絵付けタイルを用いた野外作品など約20点で構成する予定です。

※展覧会開催にあわせ、作家のアドリアナ・ヴァレジョンがブラジルより来日する予定です。

•ギャラリーガイド
日・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを行ないます(14時30分より30分程度)

【画像: 「ハンガリー人」 キャンバスに油彩、200x255cm、2006年
協力:作家およびLehmann Maupin Gallery、撮影:Vincente de Mello】

メディア

スケジュール

2007年01月27日 ~ 2007年03月31日

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アドリアナ ヴァレジョン 展

現在、原美術館ではブラジル出身の作家であるアドリアナ・ヴァレジョンの個展が開催されている。1964年生まれのヴァレジョンの作品は、過去に「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」(2004)や「カルティエ現代美術財団コレクション展」(2006)でその一部を垣間見ることができたが、日本における本格的な紹介は原美術館における今回の個展が初めてとなる。

sayama: (2007-02-10 at 23:02)

予めみどりの窓口で買ってあったチケット。
原美術館。
ブラジルのアーティスト、アドリアナ ヴァレジョン展。
日本初の個展だそう。
傷ついたタイルの裂け目から見える血肉といった、あのインパクトにガッツンやられた身としてはずーっと気になっていた。
相変わらず際どい作品が多い。

アドリアナは自分のブラジル人としての血と、先祖への畏敬、そして蹂躙を繰り返した白き肌青い目の悪魔達の所業をラディカルに伝えようとしている。
残酷で悲しい表現は、不思議だけど、そこに悪意はないように感じる。
思ったままに伝えるだけどいうか。
私は日本人だから、気付かないだけかもしれないけれど西洋人はどう受け止めるんだろうか。

その一方でアドリアナは透明感溢れる浴槽・水場を描く。
それは、少し遠くから見つめると写真のように揺らいでいる。
近づかなければ気付けない。

人間も同じなのだ。
上っ面というタイルの裂け目から覗きだす血肉は、痛みや妬み、憎悪。
人の内面を見せつけているようでもある。
そして同時に私達は透明な水場のまどろみを求める。
なんというか、「人間くさい」作品ばかりで、非常に抉られた気分と言おうか、感心してしまった。

frf_momo36: (2007-03-30 at 22:03)

チラシからイメージしてたのと違う作品がけっこうあってびっくりした。なんとなくすがすがしくて、美しい作品をつくる人なのかと思っていたけど、そればかりではない感じ。
なんだか人間が持ってる奥底のものを具現化してるような、一見きれいなんだけどよく見ると悲しくてどきっとするような。
タイルのシリーズは意味深な題名で、もっと知りたくなった。いろんな奥が深い作品だなあと思った。

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