SCAI THE BATHHOUSE(スカイザバスハウス)今回新たに発表する作品「Counter Fragile」では、ここ数年続いた規模の大きな作品や、あるいは硬質な素材を用いた作品表現から一転してとらえどころのないフラジャイルな(こわれやすい、もろい)フォームが出現します。この作品のために新たに開発されたごく小さなデジタル数字による形態の構成は一定の法則をもたず、まるで空間にそのまま浮かんでいるかのように微妙なバランスのもとに形づくられております。それぞれの数字はほのかな赤い光を放ちながら全体として眺めればまるで宇宙の中の星雲のようにオーガニックで柔らかな存在感をたたえています。宮島達男が六本木ヒルズの「Counter Void」で都市の中に圧倒的な死を暗喩した表現とは反対に、ここでは闇の中にささやかではあるけれど確かに存在する命が表現されているようです。そしてそれはここ数年宮島達男が特に大切にしてきた人と人との関わり、政治や経済のパワーゲームとは無縁の柔らかな関係性を示唆しているようにも映ります。明確な哲学を持ちながら常に変化し続ける宮島達男の新たな作品世界にぜひご期待ください。
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