終了した展覧会・イベントです

ボロボロドロドロ展 - 帰ってきた日本のサブ・カルチャー

ワタリウム美術館
終了しました

アーティスト

河井美咲、テイラー・マッキメンス
ワタリウム美術館では、ニューヨークのブルックリンで制作活動を続けている二人のアーティスト、河井美咲(1978年、大阪生まれ)とテイラー・マッキメンス(1976年、カルフォルニア生まれ)の展覧会『ボロボロ ドロドロ展 帰ってきた日本のサブ・カルチャー』を開催致します。

しばらく元気のなかった米国アート・シーンですが、バリー・マッギーを筆頭にストリート・サブ・カルチャー系の作家達の活躍が目につき始めています。彼らは「サイケ」や日本の「マンガ」を幼児期に体験してきた世代でした。今回の二人、河井とテイラーはこのバリーたちを見て、さらに次のムーブメントを予感させる動きを見せています。

河井美咲は、京都芸術短期大学を卒業後、トルコ、ネパール、タイヘ旅行、現在はニューヨークを活動の拠点にしている。彼女は、膨大な数のわら半紙のドローイング、布や切り絵を使った立体的なもの、ふわふわの綿や布を素材にした巨大な立体物を作り、「ぼろぼろ」の河井ワールドを展示スペースいっぱいに展開する。このふわふわの素材感は彼女が小さいころ母親に作ってもらった人形の記憶なのか、それともネパールやタイで見た安い民芸品のせいなのか。空間をのびのびと使うインスタレーションは、建築家である父親の影響だろうか。河井の制作のベースであるシンプルな平面のドローイングの線の中にも、立体のフワフワ感がしみ込んで、独特の柔らかさを持っている。

テイラー・マッキメンスは、日本人よりも日本のサブ・カルチャーを知り、それをアートの文脈のなかへ取り込んでいきます。それは彼にとっては、私たち日本人が、40年前ディズニーやポパイを見たとき、新鮮で嬉しい世界をみたのときっと似た感動だったのでしょう。彼の作品は、紙にマーカーで書いたものを切り取って立体的に配置します。一見「ドロドロ」として汚いものかと思って近づくと、その美しい色と仕上げに驚かされます。一見シンプルで手のかかっていないものかと見ると、それは細密画みたいな中年男のすね毛だったり、疑いのない完全な立体に見えるものが、実は折り紙のような反立体のサボテンだったり。テイラーの作品は、いつでもこちらの予想をくつがえしていきます。


■ 日米・ヘタうま&アンダーグランド・サミット展
彼らの選んだ日米のアーチストたちで、2週間ごと数名の作品をカフェとB1ブックショップの壁に展示してゆきます。それぞれ、特につながりがありそうなアーティストを同じグループにしました。これは、今のアート界において日本で起こっている事と、アメリカで起こっている事に強いつながりがあることを観客に感じてもらうためでもあります。

第一期 10/13 - 10/26 「ヘタうま」グループ
第二期 10/27 - 11/09 「ヘンテコポップ&サイケデリック」グループ
第三期 11/10 - 11/23 「パンク&ビジュアルノイズ」グループ

■ ドローイング・パーティ スケジュール
第一回:10/14(SAT.)
第二回:10/28(SAT.)
第三回:11/11(SAT.)
会場=B1ブックショップ
時間=20:00 - 22:00
入場料:各回1.500円(3回通し券:3.500円)ワンドリンク付き
チケット購入・問い合わせ:オン・サンデーズ TEL:03-3470-1424

■ 美咲とテイラーによるスライド・レクチャー
Neo American Underground Artists
ボロボロ ドロドロ展オープニング・トークとして、美咲とテイラーがアメリカで活躍する作家をスライドで紹介します。
2006年10月14日(土)17:00-18:00
会場:ワタリウム美術館
*「ボロボロ ドロドロ展」入場チケットにて御参加頂けます(要予約)。
問合:ワタリウム美術館 Tel:03-3402-3001

スケジュール

2006年10月14日(土)〜2007年1月28日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は開館
年末年始は休館
入場料一般 1200円、大学生・高校生 1000円、小学生・中学生 500円、70歳以上 900円、障害者手帳提示 700円、付き添い1名 1000円
会場ワタリウム美術館
http://www.watarium.co.jp/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
アクセス東京メトロ銀座線外苑前駅3番出口より徒歩5分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A2出口より徒歩8分
電話番号03-3402-3001
関連画像

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