ミロスラフ・ティッシ 展

タカイシイギャラリー

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タカ・イシイギャラリーでは10月6日から11月2日まで、ミロスラフ・ティッシーの日本初個展を開催致します。1926年(現在の)チェコ共和国生まれのティッシーは「芸術家とは天才である」と云う神話を体現する作家です。キュレーターのハロルド・ゼーマンに発掘されたティッシーは、第1回セビリア・ビエンナーレ(2004年)にて紹介され、それ以降カンザス・ズーリッチ(2005年)、ディ・ハレン・ファンス・ハルス美術館(2006年)などで展覧会を開催してきました。今後もポンピドー・センター(2008年)、フランクフルト近代美術館(2008年)、ダグラス・ハイドギャラリー(2008年)で紹介される予定です。

プラハの美術学校で絵画を学んでいたティッシーは、初期に共産主義政府と衝突し、学業を捨て何年もの間刑務所と精神病院で過ごす事を余儀なくされました。本来犯罪者でも狂人でもなかったティッシーは、その反抗的な性分の故にこの環境に適用できませんでした。そこでの何らかの抑圧が原因であったのかもしれませんが、ティッシーはそれ以降、慣習的な芸術と人生に対して独自のアプローチを展開していきました。故郷であるキヨフに戻った後はその場所を離れることなく、その表現方法を絵画から写真へと移行してゆきます。彼のそれまでの人生が疑念に満ちたものだったせいか、いつもみすぼらしい衣服を身にまとい、その風貌からも見て取れる通り決して衛生とは言えない住まいに住み、しかしこの一見ごみ溜めのような環境で作品を制作しています。また古くなり廃棄されたがらくたやごみを利用してカメラを作り、日々自分のまわりのものを写真に取り込み、誰も作り得ない独自の世界観を表しているのです。

ティッシーにとって、主な被写体は女性です。文字とおり今まで、この被写体を白黒写真で1000枚以上も撮影してきました。適切に保存されなかったために、それらの写真は時間により風化し、傷みを伴っていますが、むしろそれによって写真の持つブレ感やかすみがかった印象を強めるものとなっています。しばしば見られる彼がほどこしたと思われるドローイングの跡は、全く躊躇がなく、時にイメージを変え、またティッシーはそれをがらくたから見つけたフレームに飾るのです。時に物憂げでロマンチックな写真は、作家自身の内奥の官能性を写し出しているのかもしれません。

本展では、作家手製のカメラによって撮影されたヴィンテージ・プリント29点と 、ティッシー・オーシャン・ファンデーションとの協力で発行いたしますカタログをあわせて発表いたします。是非この機会にご高覧くださいませ。

[画像:MT inv. no.: 5-6-139, 18 x 12.8 cm]

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スケジュール

2007年10月06日 ~ 2007年11月02日

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