終了した展覧会・イベントです

所蔵品展 小特集: 織田一磨 「東京風景」

横須賀美術館
終了しました

アーティスト

織田一磨
所蔵品展では、横須賀美術館の所蔵品の中から、代表的な作品100点以上を展示します。今期は、織田一磨の石版画シリーズ《東京風景》全20点をご紹介しています。織田一磨(1882-1956)は、東京に生まれ、16歳のとき家族とともに大阪へ移って、洋画と石版の技術を学びました。1909年、雑誌『方寸』の同人となり、「自画自刻自摺(分業でなく、ひとりの画家が描き、版を彫り、摺る)」をむねとする創作版画運動に加わります。織田が選択したのは、生活の糧としてきた石版画の技法でした。その最初の試みとなったシリーズが、《東京風景》です。織田は、それまでにつちかった幅広い表現技法を駆使して、それまで単に速報性のあるメディアとして見られていた石版画が、純粋な美術たりうることを証明しました。

同時代のモダニストたちが強烈な自己表現へと進む中で、《東京風景》は同時代の風景の写生に徹しています。版画は、江戸時代の浮世絵のように、質が高く、かつ多くのひとびとに親しまれるべきものだ、と主張しているかのようです。

文明開化の時代を経て、急速に姿を変えたモダン都市・東京にも、当時はまだ江戸の薫りが色濃く残っていました。震災と戦争とで失われてしまった、ふるい東京の姿を、これらの作品は情感豊かに伝えています。

[画像: 「駿河台(自画石版画集「東京風景」より)」(1916)]

スケジュール

2007年10月14日(日)〜2008年1月6日(日)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
毎月第1月曜日休館(ただし祝日の場合は開館)
年末年始休館
備考
休館日: 11月5日(月)、12月3日(月)、12月29日(土)〜3日(木)
入場料[常設展] 一般 380円、高校生・大学生・65歳以上 280円、中学生以下 無料、企画展はイベントにより異なる
展覧会URLhttp://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/josetu/143.html
会場横須賀美術館
http://www.yokosuka-moa.jp/
住所〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4-1
アクセス京急本線馬堀海岸駅より京急バス「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車徒歩2分、京急本線浦賀駅より京急バス「観音崎」下車徒歩5分、JR横須賀駅より京急バス35分「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車徒歩2分
電話番号046-845-1211
関連画像

各画像をタップすると拡大表示します