ギャラリー小柳「まずは木を彫ることが好き、そして植物が好き」と語る須田は、一貫して朴の木から植物を彫るという行為を続けてきました。そして「場所ありき」で制作をする彼は、その植物をいかに展示空間に置くか、その見せ方にも常にこだわり続けてきました。その展示方法には、須田の木彫を含んだ展示空間全体を作品へと変質させ、見過ごしていた空間を意識させる劇的な力があります。基本的には変わらない須田の作品の中でしかし、一つだけ変わり続けていること、それは技術です。今でも巧くなり続けていることが面白くて、彫ることに飽きることがない、という須田の手の技を見ることもまた大きな楽しみです。そのシンプルさ「巧さと美しさの追求」そして「好きなものしかつくらないし、好きな場所にしか置かない」という信念が須田悦弘の作品の強さなのです。
全て新作からなる本展ですが、自身「地道に、地味に同じようなことをやり続けるということが自分の役割」と語るように、今回の展示に於ても変わらず、須田の手による木彫の植物を楽しむことができます。須田作品のもう一つの重要な要素である展示空間としては、ギャラリー小柳が現在のスペースに移転後初の個展、新たな空間をどのように作品へと変化させるのかも見物です。
オープニング·レセプション 6月26日(火)18:00 -20:00 作家来廊
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