東京都現代美術館アーティスト
秋山さやか、加藤泉、しばたゆり、千葉奈穂子、中山ダイスケ
多量の情報を距離や時間に関わりなく瞬時に交信できる高度情報化は、バリアフリーや新たなネットワークの形成をもたらしました。しかし、意識や経験は記号化され、人と人とのつながり、時間や地域の感覚、自己の存在までもが希薄になるなど、私たちの知覚や認識のあり方に大きな変化をもたらしています。癒しや自然回帰、伝統回帰という近年の風潮は、高度情報化に違和感を覚え、プリミティブな関係を求める人々の意識の現れといえましょう。ところが、この活動そのものが多分に情報に負っており記号化されています。
第8回目となる今回のMOTアニュアルでは、このような近年の風潮を敏感にとらえている5名の作家の作品を紹介します。秋山さやか、加藤泉、しばたゆり、千葉奈穂子、中山ダイスケは、表現方法はさまざまですが、高度情報化社会の中でのコミュニケーション、知覚や認識の危うさを露にし、地域や社会など身の回り関係を自らの立ち位置から見つめ直す作業をしている作家たちです。
【画像:中山ダイスケ「visitor」2006年】
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