奥村雄樹 「アイミーマイン」

MISAKO & ROSEN

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MISAKO & ROSENでは、今回初めてとなる奥村雄樹の個展を開催します。奥村は、2004年に東京藝術大学修士課程を修了し、以来、ダブリンのアイルランド現代美術館、スイス・コルビエールのラボラトリー・ビレッジ・ノマド(共に2007年)をはじめとする世界各地のアーティスト・イン・レジデンスのプログラムに積極的に参加してきました。ミサコ&ローゼンでは、過去に奥村とウィル・ローガンの二人展を開催しています(2007年)。日本国内では、森美術館(2007年)、東京オペラシティー・アートギャラリー(2004年)の企画展に参加。また、彼の映像作品はデンマーク、スペイン、中国、ノルウェー、フランス、オーストラリア、米国など諸外国で上映されています。2000年に奥村はフィリップ・モリス・アート・アワードでグランプリを受賞、また2006年にはアジアン・カルチュラル・カウンシルによりニューヨークにてアーティストインレジデンスに参加しています。奥村雄樹の作品は、まず身体、それも他ならぬ彼自身の身体の探求に始まります。その観察結果は様々な表現でアウトプットされ、最終的には、一体となって適応性のあるサイト・スペシフィックなインスタレーションを形作ります。奥村の「身体」の解釈は終始現代的です。

彼はこう話します。「自分のからだを現実の物体としてよりも、むしろデジタルデータみたいなものとして感じてしまう。実際にからだが『ある』んじゃなくて、本当は離散的な数値に過ぎないものが世界というモニターにおいてそう『現れてる』だけというか。」それ故、現実とフィクションの境界は曖昧になり、彼は一方の表現を裏付けるためにもう一方の表現を用いるものの、この方法論は結局成立し得ません。なぜなら、彫刻などの物質的表現であっても、映像や写真などの記録的表現であっても、そのいずれにも根拠が欠如しているため、常にズレが生じてしまう。そしてその先天的な対立構造の中で、奥村の作品は悲喜劇的な力を持つのです。

奥村はあくまで楽観的です。彼はただ観察しアウトプットすることに満足しません。現実・フィクションといった考えを超越し、基本概念が認識できないレベルにまで拡張された、新たな次元に踏み出そうとしています。

このたびMISAKO & ROSENで発表するのは、奥村の台北、ダブリン、スイスの滞在経験に基づいた写真、ドローイング、彫刻、映像などの作品シリーズです。人間の排泄物がエレガントな彫刻になる一方、アーティスト本人は複数の場所に同時に存在するかのように記録され、地球は簡単な錬金術のプロセスの中でアーティストの鏡として機能し、そこに本人、すなわちすべての人類が、映し出されています。この機会のどうぞご高覧下さい。

[画像: 「I am Shadow Man (Dandelion)」(2007) lambda print]

メディア

スケジュール

2008年01月16日 ~ 2008年02月17日

アーティスト

奥村雄樹

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