BankArt Studio NYKアーティスト
飯嶋崇文、大沼洋美、小沢明範、川瀬一絵、木下健司、小森宣子、新谷衣美、進藤環、平沢マリ子、藤村豪、松山陽子
「かつて世界は君のものだった」、子供時代の自我と世界との一元的が故の全能的な結びつきはまさにそういうものだったはずです。しかしやがてそれが失われてしまうこと。「世界すら君のものではなくなった」ことは大人になった誰もが知っています。「世界は誰のもの?」展はその後に起きることについての取り組みと言えそうです。それは「今一度、世界をこの手に」という遠い望みについてのことではなく、自分と一致しているわけではないとわかってしまった世界に対して、私たちに再びどのようなアプローチが可能なのかという問題についてのことです。それぞれの作品は一見すると、その非常に個人的なアプローチによって世界と作家との緊密な状態を想像させるものがあるかもしれません。
しかしそれは全能感の再現や私性の発露というより、「個人的であること」というある種の線を引くことにより逆説的にその向こう側のことを意識させるはずです。出品作家の多くは写真をメディアとして扱っており、その問題は図らずも形を変え、明快な着地点を失って久しい写真の現状というローカルな問題についての言及ともなるはずです。所有や権利の問題ではなく、自分の立つ場所から改めて世界を捉え直す作業のために「世界は誰のもの?」と繰り返し問う。それは大袈裟な話ではなく日々の問題に対する当然の反芻ではないでしょうか。
オープニング・レセプション
2 月3 日(土)18:00 より
トークイベント
2月12日(月・祝)は16:00より
まだコメントはありません