森山大道 + 沢渡朔展

artdish g（アーディッシュジー）

終了しました

アーティスト

森山大道、沢渡朔

共に1960年代より活躍する写真家、森山大道と沢渡朔は、森山が主にストリートのスナップ、沢渡は主にコマーシャルといった活動のフィールドが違うため、これまであまり二人の交遊は知られてこなかったが、互いの仕事を尊敬の眼差しで意識し見続けお互いに"ファン"を公言する間柄。しかし、ファンだといっても、馴れ合うような関係では一切なく、一種、男同士の照れもあってか、荘子の言うところの「君子の交わりは淡きこと水の如し」といった関係である。今回、森山からのラブ・コールに沢渡が答え、三十数年の交流の中で初めて森山大道個人写真誌『記録』の別冊を舞台に競演することとなった。『記録』誌は森山が1972~73年にかけて自費出版していた雑誌で、今年34年振りに復刊したもの。『記録』誌は、一種森山の聖域とも言える場所だが、別冊『記録』は今回のようにゲストを招くなど、記録本誌（個人誌）では出来ないアイディアや趣向を試していくようである。

今回の別冊『記録』に収録される写真は、森山は従来のランダムなストリート・スナップの中から沢渡を意識した写真で「写真＝記録」の世界を再構成し、沢渡は、自身の十八番である一人のモデルを撮りおろすスタイルで森山に答えている。

本展ではこの別冊『記録』（11月初旬発売。予価3990円）の出版記念を兼ね、選りすぐりのオリジナルプリントを展示販売予定。

スケジュール

2007年10月31日(水)〜2007年11月18日(日)