今井俊介 「empty eyes」

ゼンシ

poster for 今井俊介 「empty eyes」

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今井はこれまでインターネットからダウンロードしたポルノ画像をモチーフにした絵画を制作してきました。今井自身、ポルノ写真自体には興味を持っていないと語っているように、作家の視線は、欲望の対象物としての情事の露骨な描写に対してではなく、人物のポーズや構図といったより表層的なものに向けられます。そこには、対象に没入することなく、無感動とも言える冷めた視線で対象に対峙する作者の姿勢が見えます。さらに、この対象への非感情的なまなざしは、制作方法にも如実にあらわれています。ヌードと花、この 2 つの図像は重なり合い画面を構成していますが、一方が前景に、他方が後景に、といったように奥行きをもった三次元的空間をつくり上げているのでは決してなく、画面の表面に両者が同じレベルの層に統合されています。そこに図と地の差異は存在せず、画面に描きこまれたあらゆるものが等価にわたしたちの目に入ってきて、それゆえ、はじめて今井の作品を目の前にした鑑賞者は、そこに何が描かれているのか即座には認識することができないのです。このような機械的とも言うべきイメージの処理によって、元の画像がもっている固有の意味性や物語性が削ぎ取られ、ポルノ画像の卑猥さも花の美しさも中和され、その結果、ただ図柄として画面の中に存在します。ここで今井が追求していることは、絵画の平面の上にいかにフォルムと色彩を配置していくかということなのです。空虚感が作品を覆い尽くしますが、そこにはわたしたちの視線を惹きつけてやまないものが確固として存在します。まさにこの空虚さこそが、今井の作品がもつ絵画の造形性・装飾性を一層際立たせているのです。

オープニングパーティー:8月4日、18:00-

[画像: 「Floweret」 (2007) acrylic on canvas 65.0 x 65.0cm]

メディア

スケジュール

2007年08月04日 ~ 2007年09月22日
日・祝・8月12日~22日、休廊

アーティスト

今井俊介

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