曽谷朝絵 「prism」

西村画廊

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曽谷朝絵は1974年神奈川県に生まれ、東京芸術大学に入学し2006年に同大学院美術研究科油画専攻にて絵画博士号を取得しました。在学中から精力的に作品発表を重ね、数々の賞を受賞していた曽谷は、2001年に昭和シェル石油現代美術賞展でグランプリ、続けて翌年にはVOCA展で大賞を受賞して脚光を浴びます。特に現在も曽谷の作品のテーマとなっている光と水の表情豊かな浴槽を描いた「Bathtub」のシリーズでは、つるつるした浴槽の質感や水面の波紋の動き、肌に心地よい蒸気、石鹸の匂いなどを描き出した作品で高く評価されています。こうした作品から新作まで曽谷の作品全てに共通するのは、光に対する鋭敏な感覚から、色彩をどこまでも薄く重ね見事に描出された複雑なグラデーションと、描かれた内容についての視覚的な意味を超越し、触覚や嗅覚といったより幅広い感覚に訴えかけることが意識され、見るものを絵画内の「心地よい場所」に取り込むインスタレーション的要素です。2005年にセゾン美術館で行われた二人展「ART TODAY 2005」では、曽谷の作品が空間に放出したまばゆいばかりの光が会場を包み込み、その優れた描写力を遺憾なく発揮しました。また最近では、窓ガラスにしたたる水滴を描いたシリーズや飛行場の静謐な風景を描いた作品など、幅広いモチーフに挑戦し新たな展開を見せています。今年は横浜市民ギャラリーあざみ野で開催される「ARTxDANCE-Art meets Dance- 横浜創造界隈のアーティストたち」(10/26~11/10)に参加する他、東京ステーションギャラリーの企画による「現代絵画の展望」展 (2007.12/8~2008. 2/11)への出品が決まっており、より幅広い活動が期待されています。

この度の西村画廊での個展「曽谷朝絵 プリズム」では、近年の曽谷作品の集大成とも言える油彩画15点とパステルによるドローイング作品10点を展示します。丸いバスタブの一部分をクローズアップして、光の満ちた水面の様子を色彩のグラデーションで丁寧に追求した「Circles」(2007年、100号 F)や、雨の窓ガラスの外にぼんやりと浮かび上がる景色が神秘的な「水滴」(2007年、40号F)、または水中に斜めに差し込む光の波紋を三種類の色調で実験的に描いた「Slider1」「Slider2」「Slider3」(2006~7年、37.5x80.5cm)など、様々な方向性から「心地よい場の感覚」を描き出そうという意欲的な作品が揃います。また飛行機の窓越しに眺める飛行場の滑走路を描いた「Airport」(2007年、120M)では、小さくあちこちに散らばるコンテナや遠くに見える木々や太陽の光がダイナミックな配置で描き尽くされており、曽谷の新たな展開を感じさせる作品となっています。曽谷朝絵の作品世界から溢れ出すみずみずしく透き通った「空気」を表現した心地よい展示にご期待下さい。

[画像:「水滴 Waterdrops」(2007) oil on cotton on panel 80 x 100 cm]

メディア

スケジュール

2007年10月23日 ~ 2007年11月17日

アーティスト

曽谷朝絵

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Reviews

donald_japantimes: (2007-11-08 at 04:11)

Japan Times Art Brief
By C.B. Liddell

Perspective, by its invocation of distance, divides things and people from each other. While such divisions help us to organize things mentally and visually, they can also deaden the sensuousness and warmth we feel for objects around us ...

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fa20071101b1.html

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