村上豊「色」

セイコーハウス銀座ホール

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アーティスト

村上豊

誰もが心和ませるような古き良き日本の情景を、独特のぬくもりのある筆致で生き生きと描く画家、村上豊氏。挿絵、書籍の装幀、絵本の原画など常に精力的な活動を続ける村上氏が、「色」をテーマに、和光では4年ぶり4回目となる個展を開催する。

「色」という言葉には、彩りや容姿の美しさ、ものの趣、人間の情愛といったさまざまな意味が含まれている。その多様性は、氏の一作一作に内包されているようだ。やすらぎに満ちた幼子の表情が印象的な墨彩画「あぶあぶ」には、母親の愛情あふれるまなざしとおんなの優艶な姿態、着物にほどこされた細やかな彩色など、「色」という1文字に込められた氏の思いが垣間見られる。感性に多面的に訴えかけるテーマを裏付けるように、出品作の多くは女性が主要なモチーフとして選ばれ、やさしさ、やわらかさ、母性、色香といった女性特有の神秘的な世界が詩情豊かに描き出されている。

[画像:「あぶあぶ」 34.1 x 46cm]

スケジュール

2007年11月13日(火)〜2007年11月21日(水)