石元泰博「シブヤ、シブヤ」

PGI

終了しました

アーティスト

石元泰博

この日本を代表する、世界的にも著名な写真家は、ここ数年渋谷の街かどで人々を撮影しています。渋谷駅前のスクランブル交差点で信号待ちをする人々の後ろ姿を捉えたこれらの作品は、2002年から撮影が始められ、35ミリカメラをちょうど鳩尾のあたりにさり気なく支えて撮影されています。その一部は2003年および2004年に「街かど」と題して展示されましたがその後も撮影を続け、今回展示する作品は今年撮影されたものも含めて最新作となっています。

どこからともなく人々が集る渋谷の混沌とした街かどで、後ろ姿の顔の見えない人々が身にまとうTシャツやジャケットには、横文字が溢れ、動物柄や水玉や網の目や、絵や、さまざまな模様が溢れています。氏は、これらの人々をますます鋭敏な造形感覚で、圧倒的な数を撮影しています。街とは、人とは、デザインとは、時間とは、、、といった氏がいつも関心を寄せている多元的な要素が写真画面から伝わってきます。

今回の展示は、写真集『シブヤ、シブヤ』の出版に併せて行われるもので、渋谷のスナップショット、モノクローム作品約60余点を展示いたします。氏の写真世界を感じることのできる展覧会です。

スケジュール

2007年6月4日(月)〜2007年6月30日(土)