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桑原正彦 「夏の終わりに」

小山登美夫ギャラリー六本木
終了しました

アーティスト

桑原正彦
桑原正彦の絵画作品は、現代社会に生きる私たちが普段見過ごしている世界の奇妙さを、軽妙にすくいとってみせます。都市部の淀んだ水辺に生息する奇妙な動物、体の半分がハムになってしまった畸形の豚のような生物、その他名前すらつくことのない無数のキャラクター、或はチラシや雑誌広告に毎日のように掲載される、無名の女性モデルたち---これらは、全てのイメージが消費されていくこの世界において、いわば最も安価な場所にいるからこそ、悲哀を帯びた聖なる美しさを秘めています。現代の都市生活者が抱える空疎な孤独感が、時にユーモラスなモチーフでやわらかな色彩とともに描かれることによって、ある種の救済としてはたらいているかのようです。

本展では、1996年から2001年までの、風景を描いた作品をご紹介いたします。潮干狩りを連想させるような、浜辺に打ち寄せられた貝が素朴なタッチで描かれる『ピンク色の浜 pink beach』(96年)から、雑草の茂った草むらのような、より抽象的な風景が展開する『その後 After That』(00年)、ぼかされた色面で地平線だけが表現されている『緑地Green Field』に至るまで、どこかしらに空虚さを漂わせた、都市の風景が浮かび上がります。

オープニングレセプション 9月1日(土) 18:00-20:00

【画像:「その後 After That」 Oil on Canvas 45.5 x 65.3cm © Masahiko Kuwahara, 2000】

スケジュール

2007年9月1日(土)〜2007年9月22日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/p/KIYOSUMI/2007/0901MaK/jpn.html
会場小山登美夫ギャラリー六本木
http://www.tomiokoyamagallery.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1b出口より徒歩2分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅7番出口より徒歩8分、東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩11分
電話番号03-6434-7225
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