小林孝亘 「潜水艦からポートレートまで、1989年~2007年」

西村画廊

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1960年東京に生まれ、1986年に愛知県立芸術大学を卒業した小林孝亘は荒々しい筆致でビルの屋上に佇む潜水艦を描いた「Alone」や固く閉じた貝殻を潜望鏡越しに眺める様子を描いた「Hard Shell」など、自己を投影した潜水艦をモチーフに制作を続けます。潜水艦とは他人や社会との関係を断ち切り、自己防衛のために殻に閉じこもる自身の分身であり、その孤高の姿は殺伐とした風景の中で強い意志を主張しています。1995年に水戸芸術館で開催された「絵画考'95」を機に、犬や公園の水飲み場を木漏れ日の中に描いた油彩画を発表し高く評価されます。1996年にはVOCA展で奨励賞を受賞、当画廊での初個展もこの年に行いました。 1999年以降は東京とタイを往き来しながら制作を続け、タイでの日常生活から題材を見い出して食器や車のテールランプなどを描いた作品を発表します。その後小林は、眠る人を描いた「Dream, dreaming us-私たちを夢見る夢」、「Small Death-小さな死」や日光浴をする人を描いた「Sunbather」など、人物を描いた作品で新たな展開を見せます。2006年の西村画廊での個展では、人物の顔を大きく描き穏やかな生命力を感じさせる「Portrait」を発表して好評を得ました。今年は横須賀美術館で開催される「開館記念<生きる>展-現代作家9人のリアリティ」で 5mを越す大作を発表するなど、精力的に活動を続けています。
 
本展は、常に作品と真摯に向き合い独自の世界を構築し高い評価を得ている小林孝亘の一貫した主題を伝える展覧会です。初期の潜水艦を描いた作品から人物の顔を描いた最新作までの油彩画20点と、読売新聞に掲載された挿画などドローイング10点を展示し、小林のモチーフの変遷を辿ると共に、全ての作品の根底に潜む深い精神性を一望する回顧展です。

【画像:「Alone」 1989年、182x227cm (油彩)】

メディア

スケジュール

2007年05月15日 ~ 2007年06月09日

アーティスト

小林孝亘

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Reviews

sakuragirl: (2007-05-24 at 21:05)

どの作品も明るく、優しく、素朴で良かったです。

普通のリンゴやお墓に備えられた菊の花が
なぜかとても温かく感じられ、魅入ってしまいました。

小林氏の作品が好きな方なら楽しめると思います。

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