「メルティング・ポイント」展

東京オペラシティ アートギャラリー

poster for 「メルティング・ポイント」展

このイベントは終了しました。

空間を変容させるようなインスタレーション作品を手がけるジム・ランビー、エルネスト・ネト、渋谷清道の3人のアーティストによる展覧会で、アートギャラリーの展示室がそのままダイナミックな作品になります。イギリス(スコットランド)、ブラジル、日本の3人のアーティストたちが競演する本展は、観客の身体感覚に直接訴えかけることで、アートの可能性をあらためて認識させる最良の機会となるでしょう。

【ジム・ランビー《The Kinks》 2005、テート・ブリテン、ターナー賞候補作品展での展示風景(ロンドン)
Courtesy the Artist; The Modern Institute / Toby Webster Ltd, Glasgow; Sadie Coles HQ, London】

メディア

スケジュール

2007年07月21日 ~ 2007年10月14日
8月5日[日](全館休館日)

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Reviews

David Willoughby tablog review

Tripolar Disorder?

Melting Point at Tokyo Opera City presents three radically different ways to fill a space.

Yukiko Ishii tablog review

yutaka_yoshida: (2007-08-13 at 20:08)

3日に「メルティング・ポイント」展を観てきました。
この展覧会はジム・ランビー、渋谷清道、エルネスト・ネトの3人が
各フロアをそれぞれ担当するというような構成になっています。

まずはじめはジム・ランビー。
床全体にビニールテープが張られ、その上に特に大きいわけでもない作品郡が点在しています。
壁にも一つ作品があります。
点在する作品を個々に観ていくという感じではなく、
床も作品のうちなので空間を作家が作り、
そこに作品があるという印象を受けました。
可動壁が一切なく、空間の広さを直に体感できる展示になっています。
インスタレーションに近い気もしますが、
しかし点在する個々の作品には一つずつ作品名があるので
インスタレーションとは呼べないのかなと。
新たな作品形態であると言える気がします。
展覧会タイトルがジムの作品形態を示しているともいえるかもしれません。
この展示室の左側天井からは少しではありますが日光が差し込んでおり、
閉鎖的な印象を与えません。
またこの明るさは次の作家である渋谷清道の作品と好対照を成す効果にもなっています。

ジムの作品を観終わり、ギャラリー1から2へ向かう小さい通路を通ると、
その渋谷清道の作品群があります。
渋谷の作品は靴を脱いでの鑑賞でした。
照明は暗くなり、白い高い壁に横をはさまれ、
迷路にいる気分になります。
渋谷の作品は基本的に白い布で制作されているため、
壁が保護色となり、一見して作品だと気付きにくいです。
なぜそうなっているのかと言えば、
これも展覧会タイトルが示していることではないでしょうか。
壁と作品の融解点。
その融解点を鑑賞者は鑑賞と体験の融解点の中から探し出すのではないでしょうか。
しゃがまないとは入れない通路から小部屋に入り、
上を見上げることで気付く6m×4,5mの大きさの
渋谷の「ミステリーサークル/6番目の小さい海姫」が、
鑑賞と体験の融解点を示していると言えると思います。
開放的なジムと閉鎖的といえる渋谷。
前述した好対照が実感できます。

その渋谷の作品群が終わったあと、
前方が見えない大きな可動壁に遮られた先にあるのは
エルネスト・ネトの作品「それは地平で起こるできごと、庭」です。
ライクラというポリエチレン繊維を使い、
2.4mの高さを2層に分けたその繊維を、
中心が空洞の円筒形でつないでいます。
下の層はへその下くらいに張られてあるので、
鑑賞者全員が中腰で先にすすまないとなりません。
繊維はところどころ穴が開いており、
穴が開いているところから立って周囲を見渡すことができます。
これも鑑賞者同士の壁を取り払う融解点
=メルティング・ポイントであると言えるのではないでしょうか。
その場に居合わせた鑑賞者同士が、
同じ時間を共有しているという感覚を持てる作品です。
そのあとのコリドールには3人の平面索引が置かれていましたが、
正直そこの作品の印象は薄いと言わざるをえません。
コリドールという空間には立体作品を置けるスペースがないということもありますが、
それまでの作品のインパクトが強すぎて、
どんな作品だったか具体的に思い出すことはできません。

まとめると、「メルティング・ポイント」展は
インスタレーション/インスタレーション的なるものを展示することにより、
鑑賞するとは何か、ひいては現代美術とは何かを
観客に考えさせるいい展覧会であったように思います。
特に3つの異なるケースの種類、
そしてその順番が効果的でした。
どの作家の作品もシリアスなものでなく、
むしろ分かりやすい/親しみやすいものだったと思います。
またはじめは空間の使い方が斬新ながらも通常の鑑賞に近いものでしたが、
進むにつれて鑑賞から体験へと、
少なくとも自分とってはシフトしていくのが体感できました。
現代美術が持つ新たな価値観の提示が上手く機能していると思えるものでした。



「メルティング・ポイント」展』
会場: 東京オペラシティ アートギャラリー
スケジュール: 2007年07月21日 ~ 2007年10月14日
8月5日[日](全館休館日)
住所: 〒163-1403 東京都新宿区西新宿 3-20-2
電話: 03-5353-0756 ファックス: 03-5353-0776

risacor: (2007-08-19 at 19:08)

まず、ジム・ランビー。
床一面のパターンに圧倒され、そこにある個々の作品を
色々な角度で眺めてみる。
平行、垂直、遠近感のバランスを絶妙なアンバランスを保つ、
力強い『不思議の国』が展開されている。
ここで高揚した気分をぐっと落ち着かせてくれるのが
渋谷清道。
薄暗く物静かで優しい肌触りを感じる空間に導かれる。
中核となる部屋では「一生ここにいたい」と思えるほど、
自分とフィットしてしまう。
ここでぐっと内面に入っていった心を
優しく持ち上げてくれるのが、エルンスト・ネト。
ここで周囲を見渡し、他人の存在を確認し、
解き放たれた自分と外の世界を実感する。

3アーティスト各々のメルティング・ポイントの中に佇む
自分自身のメルティング・ポイントを感じられる展覧会。

donald_japantimes: (2007-08-30 at 15:08)

Immersed in playful worlds
By Donald Eubank
Japan Times Arts Writer

It is easy to see the humanism in Neto's works — their forms echo organic structures, and experiencing them can be both embracing and claustrophobic. But at TOCG, his installation titled "It Happens in the Horizon of Events" is just fun ...

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fa20070830a2.html

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