遊工房アートスペース黒、それがカトリン・パウルの新しい作品テーマである。彼女の大きなサイズの写真がテーマとしているのは、ほぼ完全な黒のなかに存在する光だ。これはカトリン・パウルの作品の新しい方向を示している。もはや、色も人も人のポートレートも彼女の現時点でのテーマではない。5枚の黒い写真は見るものを吸い寄せ、作品のなかへと飲み込んでしまうかのようだ。光なき黒からは独特の魅力が発せられている。けれどこの写真に光がないように見えるのは、初めのうちだけである。じっくり鑑賞していると、この写真は抽象的なものから形をもったものへと姿を変え始める。この変化こそが、光が立ち現れる瞬間だ。
これらの写真と同時にペーパーワーク「墨本」も生まれることとなった。ここでは様々な完全な黒、憧れ、浸透、光、そして時間がテーマとなっている。まるで巨大なパラパラ漫画のように遊び心をもって眺めるならば、そこからはそこに休らう、深い詩情が漂ってくる。
作品: 写真5点 本5点 立体3点 2006/2007
オープニングトーク: 4月14日(土)、17:00-18:00
オープニング: 4月14日(土)、18:00-20:00
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