服部真紀子 「土の表情 - フリルの陶」

LIXIL ギャラリー1 & 2

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この作家の作品は、白や黒や楕円形や円盤のような形をした50cm四方の陶のオブジェ。近づいてみると表面はびっしりと細かいフリル状の土片で覆われています。紙のように薄い1×3cmほどの土片に襞をよせて、幾千枚も貼り付けた姿は、まるで毛並みをふわっと膨らませた生物がうずくまっているような生き生きとした存在感があります。
作家は現在愛知教育大学大学院生で、この作品が生まれてから未だ一年ほどですがすでに公募展に入賞し、独特の表現力で新しい陶の世界を切り開いています。実はこの作品は、たくさんの種類の土の表情をつくるという学校の課題から生まれました。教室の8人の学生がそれぞれ100種類ずつ800種類の別々の土の表情をつくったとき、作家の掌の中にはこの作品が生まれていました。この作家は土の柔らかい表情に惹かれて、表現の手段として陶芸を選びましたが、製作が進むうちに土に女性的で官能的なイメージを抱くようになったと話します。作品には中心に窪みがあり、長い時間をかけて膨大な量のフリル状の土片を貼り付けていると、その窪みに吸い込まれるような気持ちになるのだと話します。しかし見る者は、作品からうごめく大きな生命力のような印象を受け、その窪みから無限に土が湧き出しているような豊饒さを感じ、作家のひたむきな集中力がつくり出す、大きな躍動感に驚かされます。作品は楕円形に始まり、紡錘形や円盤へ、また使用する土も白土から黒土へと変化してより完成度の高い作品へと進化を続けています。
今展はこの作家の初個展となり、新春第1回目のガレリアセラミカの空間は、落ち着いたモノトーンの色彩の、フリルが華やかな陶のオブジェ5点ほどで寿ぎます。

アーティスト・トーク: 1月10日(木)、18:30~19:00

[画像:「微(しるし)」(2007)40 × 40 × 40cm 撮影:林周吾]

メディア

スケジュール

2008年01月10日 ~ 2008年02月02日

アーティスト

服部真紀子

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