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松原慈、assistant、Sebastian Mayer、ILPO
「ABSENT CITY: 存在しない都市」は、空間として表現される都市の見聞録である。「私は誰で、ここはどこか」を問いながら、ある実体の体験をともなって記述された物語の中では、予言調和的に、過去は延長され、未来は繰り返し登場する。この物語の舞台は、見知らぬ人物と知人の間、風景と記憶の間、街路とそこで起こる出来事の間、聴こえる音と音楽の間、他愛ない会話と語られた思想の間、予言と実現の間、感覚と自覚の間、延長された過去と通り越した未来の間である。物語は作者である松原慈の一人称に始まるが、見聞録の領域は拡張し、私的な設定から都市の記述へと発展する。この物語の要素は、作者の私性に、取り込まれた他者性が加わり、さらに、写真家、音楽家、画家、建築家、易者、学者が巻き込まれ、文脈が形成され、私的なフィクションの取り込まれた現実へと展開していく。物語の筋書きは、現実と予言の間を浮遊しながら、およそ自動的に進行する。展覧会は、形を自在に変形し、くり返し開催され、物語の章立てを更新しながら物語に取り込まれていく。
第一回目の本展では、都市が翻訳され伝聞され、多様な状況が重なり合う現在進行中の見聞録から、2008年1月から5月までに描かれたエピソードが、ひとつの空間環境として再現される。展覧会を通じ、すでに走り去った東京の未来を呼び戻す。
-レセプション: 6月6日 (金) 19:00~
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