プンクトゥム今年4回目のプンクトゥムの企画展となります本展では、アートプロジェクターの仲世古佳伸氏をゲストキュレーターに迎え、「狂った一頁」という3回シリーズの企画展を行うことになりました。
仲世古は、1998年に「ゲームの規則」展という展覧会を企画したことがあります。この展覧会は、前年の97年に起きた、当時14歳だった少年Aの神戸連続児童殺傷事件の時代背景をテーマにしたもので、少年Aが神戸新聞社に送りつけた、「さあゲームの始まりです」という書き出しの犯行声明文に、現実の事件を善悪の境界を反転させながら物語化してしまう、少年Aのアブナイ「創造力」に、美術と表現はどう対峙していくのかを探ろうとしたものでした。
今回の展覧会に、仲世古は今年美大の大学院を卒業したばかりの、3人の女性新人作家(柳瀬あかね、問谷明希、栗原那津子)を選びました。3人共、神戸の少年Aと同学年であり、あの事件を同世代の「衝撃」として共有した過去を持つ、10年前の子供たちです。この企画は、急激なネット社会の到来の中で、現実とヴァーチャルが入り組む、ゲームの時代を経験してきた「酒鬼薔薇」世代の美術という観点においても、「ゲームの規則」展と、10年という時間の輪でつながっているのです。
1回目に紹介するアーティストは、柳瀬あかねです。今年の春に女子美術大学大学院修士課程を修了した柳瀬はカンヴァスに、心象と風景とが折り重なったような油絵を描いている画家です。 この企画展が実質のデビューとなる柳瀬は、新作の油絵の野心作を中心に、この狂気の時代に、見え隠れする「描かれるべき残像」の世界の頁を開こうとしています。
-アーティスト・トーク: 8月2日(土)15:00-16:00
司会進行: 仲世古佳伸
ゲスト: O JUN氏(美術家)
-アーティスト・レセプション: 8月2日(土)17:00-19:00
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