終了した展覧会・イベントです

ラ・マレア横浜

横浜アートプラットフォーム : 急な坂スタジオ
終了しました
アルゼンチンのアーティスト、マリアーノ・ペンソッティ(劇作家・演出家)による街 中の通りを会場とするパフォーマンス。9つのショートストーリーが、店舗内や路上に散りばめられ、観客は自由に足を進め、物語を紡ぐことができます。各ストーリーで描かれるのは、出逢いや別れ、家族や恋人への愛情や衝突など、他者との関係性やそこから生まれる普遍的な感情です。観客はそれぞれの選択で足を進め、ストーリーの順番や俳優との距離感を選択できます。

「ラ・マレア」は2005年にブエノスアイレス国際演劇祭で初演、その後ブリュッセル、ベルリン、リガ、ダブリン、モントリオールなどの都市で上演され、世界的な注目を集めています。2008年10月、日本初演の会場としてアーティストが選んだのは、横浜・吉田町。公演までの1ヶ月間彼らは横浜に滞在し、都市の持つ歴史や現況を取り込み、脚本を完成させます。また出演者全員を日本でのオーディションにより選出、稽古を重ね、その場所でしか成立し得ない作品が製作・発表されます。ペンソッティは上演会場として、商店や住居が立ち並ぶ通りを選びます。従来の劇場での上演とは異なり、路上での上演は多くの協力を経て、初めて実現可能となります。演出の意図や会場の重要性を伝え、協力を得るための交渉を重ねます。その一連のやりとりや、そこで生まれた関係性の一つ一つが、創作の細部に影響を与え、作品の説得力を高めます。また本公演は無料開催のうえ、会場受付を設置せず、開演終演の案内・アナウンスも行いません。異なるきっかけや目的でそこに居合わせた人々が同じ作品を目撃し、時間を共有します。街に暮らす人々、作品を観るためにやってきた観客、通りすがりの人など、多様な人々が通りを行き来することになります。それぞれの意思により次の物語へ足を進めることで、他の誰とも違う唯一の観劇が人々の数だけ生まれます。

「ラ・マレア」は世界各地で上演を重ねていますが、どの都市での上演でも観客の数だけ作品が紡がれ、新作であるかのような新鮮さを保ち続けています。

アジア圏初となる日本での製作では、様々な日本人コラボレーターの起用を予定しています。レジデンス期間中、コラボレーターと共に都市の歴史や現況を読み込み、パフォーマンスの空間およびコンセプトを作り上げていく過程が重要となります。勿論、稽古だけではなく俳優たちとのコミュニケーションひとつひとつが、作品を形作る重要な要素となります。

街頭パフォーマンス・公演
2008年10月3日(金)、4日(土)、5日(日)  各日19:00~21:00  (120分)
横浜市中区吉田町 街頭 (店舗内および路上)
無料 / チケットの発券はありません。
*荒天中止    日本語字幕付き / 解説資料配布あり(英語)

スケジュール

2008年10月4日(土)〜2008年10月6日(月)

開館情報

時間
10:0022:00
休館日
毎月第3月曜日は休館、夏期・年末年始
入場料無料
会場横浜アートプラットフォーム : 急な坂スタジオ
http://kyunasaka.jp/
住所〒220-0032 神奈川県横浜市西区老松町26-1
アクセス京急線日の出町駅より徒歩5分、JR根岸線・地下鉄ブルーライン桜木町駅南1口より徒歩13分
電話番号045-250-5388
関連画像

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