暗月−a dark moon−とは新月の別称です。月と太陽の視黄経が等しくなるときの月。ただ、新月は月周期の最初に見える月を指す場合が多く、厳密には同義ではありません。暗月の夜は月に反射した光が地球に届かず、地上から月の姿を捉えることはできません。
この展覧会は、暗月を見ようとする眼差しを3人が共有しているというその一点で成り立ちます。美術評論家、宮川淳氏の言葉を引けば「コミュニケーションとはチャンネルにあるのではなく、むしろ磁場のようなものであるはずであり、そしてそれはこの孤立を問い詰めることによってしかありえないだろう。」
3人が同じ大学の絵画学科を選択したことは、まったくの偶然であり、動機も異なります。しかし、一つ暗月の存在を手がかりに、3人は一つの空間に作品を並べることを試みます。そこに磁場が現れるかはまだ分かりません。「美」が不変的でないように、一人の画家の制作も変化していくでしょう。今回その第一回目の実験とも言うべき「暗月」展を開催します。
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