チェ・ウラム 「anima machines」

スカイ・ザ・バスハウス

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1970年ソウル生まれのチェ・ウラムは卓越したロボット工学の知識や経験を駆使したアートの生命体を創るアーティストとしてすでに国際的な評価を得ています。これまで上海ビエンナーレ、Leeumサムソン美術館、ボローニャ美術館で作品を展示したほか、2006年には森美術館MAMプロジェクトにて個展を開催。都市エネルギーを吸収して浮遊し続ける謎の生命体ウルバニュスの展示は多くの鑑賞者に新鮮な感動を与えました。

韓国の現代美術の系譜をふりかえると、60年代には巨人、ナムジュンパイクの存在感が圧倒的に大きかったことに思い当たります。エレクトロニクスアートの創世記をつくったアーティストとしてあまりに著名なパイクの存在はその後の韓国のアーティストにどのような影響を与えたのでしょうか。
偉大なるパイクの影響はしかし、その後はあまり顕著な形であらわれることはなく、80年代から90年代にはいってようやくユック・クンビョンらのようなモニターや映像を駆使したアートの展開が見られることとなります。
この流れはさらにその下の世代に顕著となり、1999年の第48回ヴェニスビエンナーレで高い評価を得たイ・ブルに代表される新世代の騎手が世界のアートシーンに強烈なインパクトを与えることとなりました。

こういった意味でも、韓国の現代美術の現在には、テクノロジーと密接に結びついたもの、そして一見矛盾するようですが、手仕事に重点をおいた手工業的な繊細な仕事、が垣間見えてきます。そしてその背後にあるのはスケールの大きなファンタジー、人類や宇宙の未来を見るような壮大な、そしてポジティブなストーリーテリングの手法です。

あまりにハイレベルなロボットの設計と、細部まで行き渡ったテクノロジーの駆使によりこれまでも一部に熱烈なファンをもつチェ・ウラムでしたが、彼の作品をその技術的な成り立ちへのアプローチのみで評価してしまうと、作品の本質を見失ってしまいます。コンピュータや様々な電子部品を用いることにより、作品は大変有機的で生物的なムーブメントを見せてくれます。時に鑑賞者の動きにインタラクティブに反応して動き出す作品の優雅なムーブメントに鑑賞者は「今まで見たことのないものを見る驚きと喜び」を感じるのではないでしょうか。第一印象におけるビジュアルインパクトの強さはアート鑑賞の醍醐味のひとつでもあり、大変重要なものです。その中にファンタジーと強烈なリアリティが共存することにより、鑑賞者は作品世界を共有し、未来世界に飛躍する強く美しい生命体を追い求めるチェ・ウラムのアートの本質を感じとることとなります。

anima machines - ラテン語に起源をもつanimaは生命や魂の意味。今回の展覧会では2種類の生命体のインスタレーションの展開の中で、いくつもの新作が展示される予定です。
数多くの繊細な部品や発光ダイオードの光がそれぞれ干渉し合って生み出すおおきなうねりのようなムーブメントは実際に見るものにしか体験できない未知の光景です。
毎回新しい生命体を生み出してきたチェ・ウラムのあらたな飛躍にぜひご期待ください。

メディア

スケジュール

2008年05月27日 ~ 2008年06月28日

アーティスト

チェ・ウラム

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Reviews

Ashley Rawlings tablog review

Tokyo's Urban Parasites

SCAI The Bathhouse has been taken over by sinister, sentient machines.

donald_japantimes: (2008-06-05 at 11:06)

Japan Times Art Brief
By Danielle Demetriou

The artist's tongue-in-cheek accompanying text proudly declares that Una Lumino is a "brand new species of mechanized sentient creature," which survives off "the origins of a city's energy." And there is little doubt that the other two untitled exhibits are also imbued with a life force of their own ...

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