塩保朋子 「Cutting Insights」

スカイ・ザ・バスハウス

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1981年生まれの塩保朋子は、京都市立芸術大学で彫刻を専攻。大学卒業後の2005年に第6回SICF(Spiral Independent Creators Festival)にてグランプリを受賞。2006年には越後妻有アートトリエンナーレでの福武ハウスにて作品を展示、2007年VOCA展に選出、また本年は五島記念文化賞 美術新人賞を受賞するなど確実に活躍の場を広げ高い評価を得ています。来年には五島記念文化賞の助成を受けて向かう中国、ヨーロッパでのリサーチ・制作を控えて今後の深化がますます期待される塩保朋子の、待望のSCAI THE BATHHOUSE初個展となります。

学生の時に、大学構内のぎしぎしの葉の葉脈の繊細でありまたダイナミックな形に魅せられてその葉脈を1本1本カッターで切り抜いてみたことが、現在の作品のきっかけとなったという塩保朋子は、”自然”をテーマに作品を制作しています。その表現は主に、大きく広い紙をカッターナイフで細かく切り込み重ねられるカッティング作品、特殊な合成紙をハンダごてで溶かして穴を空け、イメージを紡くハンダ作品、及びアクリル絵の具や木炭などによるドローイング作品という、 どれもごく繊細な手の仕事の反復によって展開されています。

長い年月を掛けて繰り返される自然のリズムと一体となるかのように、小さな刻みを営々と積み重ねることで生み出される壮大なスケールの作品インスタレーションは、その場の空気や光の流れを取り込んで一体化し、その空間を抽象化された自然そのもの、奥行きのある自然の気配として立ち現わせます。自然を通して仏教や禅などに通じる宇宙の真理を追求する世界観を表現したいという塩保の作品インスタレーションの空間では、作品の中に自然の気が流れ、空気や光の粒子が生き生きと踊るように感じられます。それは二次元の紙を切り抜いて、”空”を素材に空間そのものを刻む新しい彫刻の試みの反映ともいえるでしょう。

今回SCAIでの初個展「Cutting Insights」(心眼を開く・物事の真実の姿を見抜く)は、高さ6メートル、幅3.5メートルの広い紙が細かく切り込み重ねられ、静かに波打って現れるインスタレーション作品を中心に、新作のハンダ作品、アクリル絵の具、及び木炭によるドローイングを発表します。真に大事なものとして心眼に感じられた、音を立てるように沸き出てくる命、昇華して循環する命の力強く躍動的なイメージで立ち上がる塩保朋子の新しい空間への試みに是非ご期待下さい。

[画像:「blessing wall」(2006) 紙, 240×750cm]

メディア

スケジュール

2008年08月29日 ~ 2008年09月27日

アーティスト

塩保朋子

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Reviews

Makoto Hashimoto tablog review

塩保朋子「Cutting Insights」がオープン

スケール観のある大作を中心とした個展

artmagedon: (2008-09-23 at 01:09)

筆圧の強すぎるドローイングか
刻みの浅すぎる彫刻か
どちらにせよ、
双方メディアからは受けたことのない視覚感触を受けた

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