圓井義典 「海岸線を歩く - 喜屋武から摩文仁まで」

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圓井義典は、自分が住む日本を自身の目と足を使って見つめ直してみようと、2000年頃から日本各地を訪ね歩き、大型カメラによる撮影を始めました。このことは「私の中にあった世界像の、修正作業のはじまりでもあった」と作者は語っています。
古くは琉球王国として、中国をはじめ日本、朝鮮、東南アジア諸国との交易を通して、琉球独自の文化を育んだこの地は、日本への従属、第二次世界大戦、米国による統治と日本復帰という数奇な運命をたどり、今なお米軍基地問題をはじめとする複雑な問題を抱えています。日本の近世—近代—現代をつなぐ重要な鍵となった地、沖縄を、作者は真正面から見据えています。
喜屋武半島南部の喜屋武岬から摩文仁の断崖に至る海岸線は、珊瑚によって形作られた複雑な地形が続いています。作者はこの海岸線を歩き、歴史に翻弄された人々の痕跡が残る海岸線を、あたかも地形そのものをなぞるように、真上からカメラを向けて切り取る作業を淡々と続けています。
ニライカナイの神話の昔から今に続く長い歴史を持つ沖縄。潮が満ち引きを繰り返し、太陽の光りが波間に輝き、そして月が浜辺を照らしてきたこの島で、今、作者の目の前には、沖縄を取り巻く強者と弱者の論理が絡まりあった複雑な歴史の堆積する海岸線が遥かに延びています。
本展では、30余点のカラー作品(クロモジェニック・プリント)を展示致します。

メディア

スケジュール

2008年02月15日 ~ 2008年03月19日

アーティスト

圓井義典

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