石内都 「ひろしま/ヨコスカ」

目黒区美術館

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横須賀に育った石内都(いしうち・みやこ、1947年、群馬県生まれ・現在は目黒区在住)は、1970年代半ばから、横須賀の街や風景の写真を撮りはじめます。高度経済成長を遂げた戦後日本の裏側のさまざまに複雑な表情を、「ヨコスカ」の街や風景に読み取るかのような石内の写真作品は注目を集めました。石内の『絶唱・横須賀ストーリー』に、同じ横須賀出身の歌手・山口百恵が、自伝『蒼い時』の中で、幼少時の不幸な生活の回顧に関連して言及したのは、自分が気づかなかった戦後の縮図ともいうべき痛ましくも懐かしいヨコスカの風景を、石内の写真に見いだしたからにちがいありません。

1979年、石内は、東京圏のモルタルアパートなどを撮った写真集『APARTMENT』で、木村伊兵衛賞を受賞、写真家としての評価を確かなものにします。やがて石内の関心は、個々人の生の歴史の重さを「身体」から読み取ることへと向かいます。作品『1・9 ・4・7』は、同じ年に生まれた女性たちの手足を写したもの。手足の皮膚やツメに刻まれた皺、年輪、状態への凝視には、一人一人の生き様への深い共感が読み取れます。

今年、石内は、被爆前の広島の人々の生活を想起させる、広島平和資料館所蔵の被災衣裳を撮影した約40点の新たな連作「ひろしま」を完成しました。写真集「ひろしま」(2008年4月26日発売、集英社)の刊行、広島現代美術館での個展開催(6月28日~8月10日)に加えて、11月のパリ・フォトでも、その一部が公開される予定です(ツァイト・フォト・サロン・ブース)。

これまで、石内の仕事の日本国内でのまとまった紹介としては、1999年に東京国立近代美術館開催された中規模の回顧展『石内都展-時の器』があり、2005年には、ベネチア・ビエンナーレ出品作の帰国展示(『Mother’s』)が東京都写真美術館で行われています。本展「石内都展 ひろしま/ヨコスカ」は、初期から現在の国際的な活躍に至るまでの、写真家・石内都の軌跡に、東京初公開の新作『ひろしま』を加えて、その仕事の全貌を紹介します。

講演会なども開催いたします。詳しくはHPご覧下さい。

メディア

スケジュール

2008年11月15日 ~ 2009年01月11日
12月28日(日)~1月5日(月)休館

アーティスト

石内都

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Reviews

tunes: (2008-11-24)

女性の力強さを感じる写真展でした。
http://blog.livedoor.jp/tunes1/archives/52202688.html

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