マガリート・スミュルダス + 海沼武史 「AQUALAND」

エモン・フォトギャラリー

poster for マガリート・スミュルダス + 海沼武史 「AQUALAND」

このイベントは終了しました。

2008年は日本とオランダの外交関係樹立150周年にあたり、そして来年は二国間の通商関係が400周年となる記念すべき年を迎えている。 18世紀末から続いたナポレオン戦争の時代に、世界で唯一オランダの国旗が翻っていた場所は日本の出島であったこと。それは「西洋への窓」を象徴することとして、以来、両国は築かれた関係にたえず手を加えながら新しい友好関係を育てて来た。

今年から来年にかけて開催される「日本オランダ年」。両国が築いて来た伝統を未来につなげて行こうとする意識が高まる中、エモン・フォトギャラリーでは、 写真芸術を通して新しい時代に生まれて来る芸術と文化について、互いの理解を深める機会となる事を願いオランダと日本のアーティストのコラボレーションを実現する運びとなった。

マガリート・スミュルダス氏は、1955年オランダ・ビュスムに生まれ、幼少の頃から花には特別な興味を持っていたという。 芸術大学を卒業した後、80年頃には花を背景にアレンジしたポートレート作品を作り、90年以降、花をモチーフに実験的な作品を作り出して来ている。近年の作品は、花、とりわけチューリップを多く登場させ、鏡、水、剪定した花を使って作品を制作している。 昨年発表した「GET DRANK」は正にタイトルそのもので、色彩の洪水が押し寄せて飲み込まれるような迫力をもったシリーズ作品を完成させた。

水に漂う摘み取られた花々。朽ちていく寸前に放つ花の強烈な光彩。フレームという舞台の中で役柄を得た花々は官能的な演技を見事に演じきっている。 女流であるがゆえ表現できるメッセージが作品の中から強烈な個性となって立ち上がらせた作品である。今回は「GET DRANK」のシリーズから2メートルを超える作品2点を含む8点の作品が、日本で初めて登場する事になる。

一方、自然の中に入り込んであるがままを撮る写真家・海沼武史氏。1962年東京に生まれた海沼は、96年に渡米し、帰国までの9年間に自然を題材にしたシリーズ作品を残して来ている。モノクローム作品を極めた「BUSH」を節目にカラー作品に移行して制作されたシリーズ作品「小仏川」と、「ファミリーグランド」から選りすぐった作品8点を出展。

「小仏川」は、色が幾重にも折り重なる三次元的色彩の世界を追求し、「ファミリーグラウンド」は氷の中に閉じこめられて静かに眠るさまざまな有機体にに眼差しは向いている。 足元に拡がる自然の豊かさを次々と見つけ出し、秩序と調和を満たすコスモスにも似た世界を描いて見せている。

この植物と水をモチーフにしていることが両者の共通する事のひとつではあるが、スタイルも意識も180度違うこの二人の作品をこの空間で紹介するキーワード、それは「色の奥深さに迫り、描くように撮った作品」という点にあるだろう。ゆらゆらと揺らぐ印象派絵画のように、そして描くように表現した二人の水と花。西洋と東洋の感性のコントラストをここ広尾でご覧いただきたい。

メディア

スケジュール

2008年05月08日 ~ 2008年06月13日

Facebook

Reviews

All content on this site is © their respective owner(s).
Tokyo Art Beat (2004 - 2017) - About - Contact - Privacy - Terms of Use