終了した展覧会・イベントです

「所蔵作品展 こども工芸館 装飾/デコ」

東京国立近代美術館工芸館
終了しました
工芸にはさまざまな装飾が施されています。工芸に見られる装飾模様は、長い歳月の中で育まれた歴史を背負っており、そこにはさまざまな意味がこめられています。装飾模様は器物を飾り、私たちの想像力をかきたててくれるとともに、さまざまなメッセージを伝えているのです。
かつて近代の工芸家にとって、器物をどのように装飾するか、というのはきわめて重要な課題でした。ところが、装飾を排した無機的なデザインが浸透するとともに、工芸家にとって、装飾は、もはやそれほど重要な課題とはみなされなくなってしまったかの感があります。しかしその一方で、近年、過剰なまでに装飾を施した工芸作品を制作する工芸家があらわれています。装飾への欲望、すなわち装飾することそれ自体が制作の原動力となっている工芸家です。こうした現象というのはラインストーンできらびやかに飾られたデコ電(デコ携帯)の出現ともパラレルの関係にあるようにも思われるのです。
今回の展覧会では、大人とこどもがいっしょになって「装飾(デコ)」に注目することによって、工芸の魅力を発見していただきたいと思います。「装飾(デコ)」は、工芸を読み解く手がかりであると同時に、これまで日本人が日本の風土のなかで育んできた美意識を示しているのです。

子供向けイベント詳細は2008夏 こども工芸館イベント情報をご覧下さい。

[画像: 初代宮川香山「鳩桜花図高浮彫花瓶」 1871-82年頃]

スケジュール

2008年7月17日(木)〜2008年9月23日(火)

開館情報

時間
10:0017:00
休館日
月曜日
※入館は閉館の30分前まで。展示替期間、年末年始休館。月曜日が祝日の場合は月曜日開館、翌日火曜日休
入場料[常設展] 一般 250円、大学生 130円、高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳提示をお持ちの方とその付添者(1名)は無料、企画展はイベントにより異なる
展覧会URLhttp://www.momat.go.jp/CG/08kodomo/index.html
会場東京国立近代美術館工芸館
http://www.momat.go.jp/cg/
住所〒102-0091 千代田区北の丸公園1-1
アクセス東京メトロ東西線竹橋駅1b出口より徒歩8分、 東西線・半蔵門線・都営新宿線九段下駅2番出口より徒歩12分
電話番号03-5777-8600
関連画像

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