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平敷兼七「山羊の肺:沖縄1968-2005年」

銀座ニコンサロン(ニコンプラザ内)
終了しました

アーティスト

平敷兼七
山羊は沖縄の生き写しだ。気性はきまじめでおとなしく優しいのだが、最後にはその絶妙な味ゆえに殺され食べられてしまう。タイトルの「山羊の肺」は、沖縄の歴史と文化の象徴のようだ。
本展は、黙々と働いている名もなき人々、人生をマンガタミー(*)して底辺で生きる『職業婦人』、『渚の人々』、『沖縄戦で死んでいった人達のための「俑」』など1968~2005年の作品で構成されている。
写真のタイトルが面白い。〈脳は宇宙をかけめぐる〉、〈空き缶を拾いそれを売って家を作った人〉、〈好きな男が女の所から出てくるのを朝までまっている女性〉、〈双子を生み一人は家庭にとられ、もう一人をとられまいとして逃げ廻っている女性〉。
戦後の混乱のさなか、自ら生きていくために、あるいは家族の生活のために「職業婦人」となった女性たち。彼女たちは、沖縄が復興を遂げていく過程で次第に社会の「恥部」と見なされるようになり、村や家族からも排除されていった。写真には、「復興」と「復帰」の蔭で打ち捨てられた女性たちの姿が刻まれている。同時代をともに生き、被写体となった人々が平敷のカメラに向ける眼差しは、静かに深く見るものを見返す。
*人の不幸をみんな自分で背負うこと

スケジュール

2008年5月14日(水)〜2008年5月27日(火)

開館情報

時間
10:3018:30
休館日
日曜日
最終日は15:00まで、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は休館
入場料無料
展覧会URLhttp://www.nikon-image.com/jpn/activity/salon/exhibition/2008/05_ginza-2.htm
会場銀座ニコンサロン(ニコンプラザ内)
http://www.nikon-image.com/activity/exhibition/salon/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1F ニコンプラザ銀座内
アクセス東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅A3出口より徒歩3分
電話番号03-5537-1469