黒川知希 「ユース」

NANZUKA

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このたび、NANZUKA UNDERGROUNDは、黒川知希(1975-)のデビュー個展を開催いたします。

黒川知希は、今回の個展のために、約1年間の準備期間を経て、約3m×2.5mの大作を含む計約10点のペインティングと立体作品を製作いたしました。

黒川知希は、幼少の頃より高い画力を持ち合わせていたにも関わらず、これまで専門的な美術教育は一切受けずに、「図書館と美術館における自習」で、独自の表現を身に付けてきた異例の作家です。黒川は、自身の経歴について、「進学率がゼロ%の高校に通っていたため、美大というものが自分とは縁のないものだと思っていた」と語っていますが、その類い稀なるセンス溢れた作品は、逆にアカデミックな美術教育を受けなかったが故に萌芽したオリジナリティーの賜物と言えるでしょう。

例えば、黒川作品の特徴の一つとして、立体的な造形を表現するための基礎画法であるデッサンによらない、独自の線画があります。工業デザインにおける設計画、ないしはイラストレーション・ソフトにおけるパス輪郭をどこか連想させるその描写は、解析的であるにも関わらず恐ろしく主観的であるという点によって、描かれた対象と観る者との間に、奇妙な距離感を生み出します。

黒川は、独学であるという自己のキャリアを顧みて、自らを「アウトサイダー」と位置づけていますが、拡大し続けているコンテンポラリーアートの現在が、そんな彼の思惑を、むしろ前向きに飲込むに十分なスケールに達していることは、双方にとって好都合なことなのかもしれません。

黒川は、今回の個展のテーマについて、現代社会におけるアートの必然性について、次のように語っています。

「アートは、認めてくれる人がいなければ、ゴミ同然です。その一方で、ゴミ同然のものもアートとして認められれば、宝物に変化します。僕は人が見向きもしないゴミを掻き集めて、それをイメージソースとしています。それは、食べ終わったお菓子の袋や、雑誌の切り抜き、あるいはインターネット上に"落ちている"匿名の画像たちです。イメージにも、ゴミと高級品というヒエラルキーがあるとすれば、僕の表現は、再生活動の一つなのかも知れません。」

本展を、皆様にご高覧頂ければ幸いです。

Opening Reception : 6月27日 (金) 20:00〜22:00

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スケジュール

2008年06月28日 ~ 2008年07月27日

アーティスト

黒川知希

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