「イメージの写し」展

東京画廊+BTAP

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東京画廊+BTAPはこの度、「非実在のフォト(光)・グラフ(描)」展を開催いたします。本展に出展される日本・中国・韓国の6名の作家は、写真のもつ想像力に注意を促し、単に現実世界のコピーを生み出すものとして理解されているこのメディアの、バーチャルな性質を明らかにしてくれます。

本展覧会の批評的趣旨は、第一に、知的かつ感情的に練り上げられてゆく創造行為として写真を提示することです。カメラのボタンを押すことを背後で支えているのは、達観した姿勢です。本展で紹介するのは、写真固有の想像世界を「作り上げる」作家であり、特殊な瞬間や奇妙な物体を「捕まえて」来ようとする作家ではありません。

第二に、本展では、写真のもつ絵画性を強調するだけではなく、それを極限まで押し進めるものです。写真は、日常の現実に存在しない、さらには生身の人間の想像力さえ及ばないものまでも描こうとします。いうなれば、本展は「想像し得ないもの」の写真を提示しようという試みなのです。

第三に、物体の単純な複製という観念に抵抗しうる作品を展示することによって、本展は、メディアとしての写真それ自体に注意を促し、それを歴史的、人類学的諸相においてとらえることを目的とします。

「非実在のフォト・グラフ」展は、日常生活あるいはその廃物(ごみ)としての写真に抵抗する試みです。しかしその一方で、本展が展示する作品では、日常と廃物そのもののうちにこそ、写真固有の想像力が求められています。非現実を探し出すと言っても、教会やUFO発見の場所へは向かわない。そうではなく、極めて現実的であり、凡庸とさえ見える、そうとしか見えないようなものへと入り込み、探索を進めることで、非実在の写真が現れるのです。こうして、森にカメラを持ち込み(新正卓)、なじみのある風景を読み取り(古家万)、身体に密着し(山口理一)、街の壁を観察し(吉田茂規)、
古いビルを精査し(Koh Myung Keun)、古物を積み上げ、廃物(ごみ)そのものを撮影する(宋冬)。「非実在のフォト・グラフ」は、「日常と廃物を撮った写真」を使って「日常と廃物となった写真」を乗り越えるのです。

メディア

スケジュール

2009年07月08日 ~ 2009年08月08日

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