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小野忠重 「昭和の自画像」

町田市立国際版画美術館
終了しました

アーティスト

小野忠重
小野忠重(1909-90)の作品には人間社会のドラマがあり、詩情がただよっています。しかしその表現は、情緒的であるとはいえません。それは、小野が庶民の感情や実生活を冷静に見つめ、社会の現実感を絵に表しているからです。

さらに小野は、そうした作品のなかに、自分の内にそなわる庶民感覚やロマンティシズム、さらに社会批判の眼や狂気までも表しています。昭和をまるごと生きた小野の眼から生まれたこうした作品は、まさしく普遍的な意味での昭和の自画像といえるでしょう。

一方、小野は戦前より版画史の研究に着手し、戦後になってさらに本格的に取り組むようになります。埋もれていた江戸や明治、中国などの版画資料を発掘して著した本や、日本の近代版画史に関する多くの著作は資料的価値が高く、今でも定評があります。

2009年は小野忠重の生誕100年にあたります。これを記念して、小野の代表作約130点に加えて、小野と関係の深かった版画家の作品約40点、そのほかに小野の著書や資料などを展示する大規模な回顧展を開催します。この機会に、ぜひ、版画作品を中心とした小野忠重の仕事をご覧下さい。そして、昭和という時代を回顧してみて下さい。

関連イベントの詳細については、HPをご覧下さい。

[画像: 「広場の子 ヴェネチア」1962年、木版、小野忠重版画館蔵]

スケジュール

2009年10月3日(土)〜2009年11月23日(月)

開館情報

時間
10:0017:00
土曜日・日曜日・祝日は17:30まで
休館日
月曜日
月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
年末年始休館
入場料一般 800円、高校・大学生 600円、65歳以上 400円、中学生以下無料
展覧会URLhttp://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/hanga/kikakuten/kikakuten03/index.html
会場町田市立国際版画美術館
http://hanga-museum.jp/
住所〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1
アクセスJR横浜線町田駅ターミナル口より徒歩12分、小田急線町田駅東口より徒歩15分、小田急線町田駅西口より神奈川中央交通バス「高ヶ坂センター前」より徒歩7分
電話番号042-726-2771
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