BLD Gallery沢渡朔は日本大学芸術学部写真学科在学中より写真雑誌等で作品発表を始め、日本デザインセンター勤務を経て、1966年よりフリーの写真家として活動しています。ファッション・フォトグラファーとして活躍する傍ら、『カメラ毎日』を初め数々の雑誌で作品を発表。不思議の国のアリスを題材にした「少女アリス」(1973)や、イタリア人ファッションモデルを撮影した「ナディア」(1973)やなど数々の傑作を生み出しています。
今回展示される作品は、写真家としてキャリアをスタートしはじめた沢渡が、モデルの荒張弘子と出会い、その後、実際の恋愛、結婚へと発展していく過程の1968-69年に撮影したものです。そういった意味で本シリーズ「Kinky」は、後に「少女アリス」「ナディア」といった一人の少女や女性を撮り下ろす沢渡独自のスタイルの原点と言えます。当時の流行語であった“奇妙な”“風変わりな”という意味を持つ「Kinky」とタイトルにあるよう、60年代の雰囲気を色濃く残す作品群は、撮影当時、数点が写真雑誌に掲載されたものの、現在までまとめて発表されることなく、今回初めてシリーズとして発表されます。
若き写真家とモデルの愛情あふれるコラボレーションが結実した本シリーズは、ドキュメンタリーの要素を含みつつも、60年代という時代性と沢渡の持つイマジネーションの世界が融合しあい、不思議な世界を作り上げています。
関連イベント詳細については、HPをご覧下さい。
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