DIC川村記念美術館マーク・ロスコは、1903年、ロシアのドヴィンスク(現在のラトヴィア共和国、ダウガフピルス)に生まれました。少年期に家族でアメリカに移住し、名門イェール大学に進みますが二年で中退し、1923年にニューヨークに出て画家を目指すようになります。最初は室内の人物や地下鉄の駅などの都会の風景を暗い色調で描き、次いで古代神話にちなむ題名をつけたシルレアリスム風の絵画を手がけたのち、1940年代の半ば過ぎから具象を離れ、ついには大きな画面にぼんやりとした雲のようなかたちが浮かぶスタイルに到達します。抽象でありながら、光をはらんだ色面が醸し出す神秘性・叙情性に満ちたその絵画は、たちまち世間の注目を集め、ロスコはアメリカを代表する人気画家となったのです。
このたびの展覧会では、50年以上にわたって散逸したままだった「シーグラム壁画」の半数となる15点が初めて一堂に会し、あらたなロスコ空間を創り上げます。おそらく二度と見ることができない千載一遇の機会となることでしょう。そのほか、「シーグラム壁画」のための展示模型や関連作品、「シーグラム壁画」以前の大作、以降に制作された幻の連作など13点と、本邦初公開となるロスコの書簡などをあわせてご紹介し、晩年のロスコ芸術の真髄に迫ります。
トークイベント 3月29日(日)17:30-19:00
茂木健一郎(脳科学者)x 林寿美(川村記念美術館学芸員)
赤い「シーグラム壁画」に囲まれた展覧会場で、ロスコ絵画の魅力を異分野の専門家同士が語り合います。
聴講費: 1000円(入館料別途)
当日13:00から美術館エントランスで先着100名に聴講券販売
予定変更あるいはキャンセルの可能性があります。
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