poster for 「hole」展

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記録のためのメディアとして生まれ、携帯やデジタルカメラなど、私たちの生活に身近で欠かせない存在となった写真。それぞれの視点を映し、記憶をとどめ、瞬間を切り取ります。今回Bunkamura Gallery では、木寺紀雄、junko ohara、西村美和、全く異なる手法で世界を捉えようと試みる3人の写真家を通して、現代美術としての写真を紹介します。

2001年からフリー・フォトグラファーとして活動する木寺紀雄。現在、ファッション・カルチャー紙を中心に活躍の幅を広げています。今年3月には、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンの魅力を、親しみと優しさの溢れるまなざしで捉えた「リサ・ラーソン作品集」を発表。本展では、オランダ語で女の子を意味する「meisje /メイシェ」シリーズを紹介します。木寺はオランダ人アーティストの娘ハンマーと、彼らの住居を写し撮ります。元々犯罪者が所有していたという風変わりな住居と、そこを気に入り住処とするアーティストの父と娘。一見おとぎの国のような光景ですが、木寺の切り取るひとときには、自由な気風と、軽やかで成熟した彼らの生き方までもが滲み出ています。

カリフォルニアで写真を学んだjunko ohara は、ピンホールカメラを使用し、日常生活でふっと脳裏に浮かび上がる懐かしい情景、心の隙間に入り込んでくる想いを紙に焼き付けます。立ちすくむ顔の無い少女、脱ぎ捨てられたバレエシューズ、太陽の光で縁取られた水平線。ぼんやりとまるく浮かび上がり、多重の輪郭をみせる過ぎ去った時間が、そこには在ります。長時間の露光による光を集める作業は、oharaが魂に触れた瞬間の想いと向き合い、見つめ直すために必要な時間の流れなのかもしれません。

女子美術大学で日本画を専攻後、スペインに渡り絵画を学び、その後写真というメディアに転向した西村美和。現在はフランスを拠点として主に海外のアートシーンで活動しています。本展では「Around The World」と題したシリーズを紹介します。女性の体を舞台に生まれ出る物語を通して、西村が直面する「現実」に在るゆらぎを具現化します。小さな分身を散りばめた画面は、絵画のようでもあり、毒と花のある西村の虚構世界が立ち上ります。

本展では木寺、ohara、西村、三者三様の世界をそれぞれの部屋で区切り、個展形式で紹介します。タイトル「hole」はカメラのレンズであり、Wをつければ「全」を意味し、今回三者の展示作品の中に共通して潜んでいるキーワードでもあります。

[画像:木寺紀雄「untitled」C-print、75×100cm]

メディア

スケジュール

2009年06月13日 ~ 2009年06月19日 17:00

アーティスト

木寺紀雄junko ohara西村美和

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