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北村信樹 「― 陶 痕跡の景 ―」

LIXIL ギャラリー 1 & 2
終了しました

アーティスト

北村信樹
北村信樹の作品は、陶による遺跡や石積を思わせる大きなインスタレーションです。 サイズはいずれも2~5mほどあり、風化した岩石や建築物を再現したような迫力があります。 風雨や時間の経過によって磨耗し、退色した石やテラコッタが、遺跡や遺構のようにダイナミック に構成されています。積み上げられ、重ねられ、時には落下して破損し、その破片は側に転がっ たまま、あるいは欠落したかたちで再構成されます。

熱帯雨林の高い温度に黒染んだ岩肌、熱い太陽に射られて乾燥し、ボロボロと崩壊していくテ ラコッタ色の土肌が、ひとつの作品の中に繊細に表情豊かに表されています。 見る者は一瞬のうちにアジアの、エジプトの、メキシコの、アメリカの、遺跡や遺構の前に立ち返 ったような既視感に幻惑されます。いにしえの風に吹かれたような壮大なイメージの作品です。

作家の北村信樹は、陶で作品を制作するようになって 15 年になります。美大在学中に交換留学生として滞在したオーストラリアで、エアーズロックに出会います。もともと自然に興味があって訪れた場所でしたが、朝に夕に光を浴びて目まぐるしく表情を変えるその岩山の色彩の圧倒的な美しさ、太古から続く記憶がよみがえるような存在の巨大さに畏怖の念を憶え、自らもいつか そうした作品をつくりたいと制作を重ねてきました。これまで関西を中心に発表を重ね、数々の公募展で入賞しています。今回が東京での初個展となります。存在の痕跡、記憶、滅びの美しさをたたえた作品をぜひご覧下さい。

[画像: 北村信樹 痕跡 (2009年) 3000×4200×1500mm]

スケジュール

2010年7月9日(金)〜2010年8月3日(火)

開館情報

時間
10:0018:00
休館日
水曜日
夏期・年末年始休館

オープニングパーティー 2010年7月9日(金) 18:30 から 19:00 まで

入場料無料
展覧会URLhttp://www.inax.co.jp/gallery/ceramic/detail/d_001631.html
会場LIXIL ギャラリー 1 & 2
http://www1.lixil.co.jp/gallery/
住所〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F
アクセス東京メトロ銀座線京橋駅2番出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅6番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅A4出口より徒歩3分、JR山手線有楽町駅京葉口より徒歩7分
電話番号03-5250-6530
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