5年ぶり6回目の個展となる今回は「見せること/To Show Things」と題し、近年精力的に取り組んでいる、美術館や博物館などの公共の空間においてものを見せる、プレゼンするという行為についての考察をもとに制作した作品シリーズを展示します。作品を見せる、あるいは守るためのものであるはずのガラスケース、保護柵、台などの物体、さらには美術館や博物館でモノが作品として展示される設定条件までをも対象とし、竹岡作品に通底するテーマである「空間の提示」をおこないます。また新作においては建築的な形態と台座の形態を兼ね備え、さらにアートのコンテクストとしてのアメリカの抽象彫刻やミニマルアートの形態を思わせるなど、一見シンプルな作品でありながら、その多重性が作品の強度を高めています。