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笹本晃 「ストレンジ・アトラクターズ」

Take Ninagawa
終了しました

アーティスト

笹本晃
この度、Take Ninagawaでは、笹本晃の初個展を「ストレンジ・アトラクターズ」と題しまして、2010年12月18日より2011年1月29日まで開催する運びとなりましたことご案内申し上げます。今年度のホイットニー・ビエンナーレで発表された、パフォーマンス・インスタレーション「ストレンジ・アトラクターズ」(2010)の日本初公開となります。

現在ニューヨークを拠点に、美術館をはじめとした文化施設のみならず、ストリートでも積極的に活動をしている笹本晃は、彫刻的インスタレーションとライブパフォーマンスを組み合わせた作品で知られています。インスタレーションがパフォーマンスのフレームワークとして機能する一方、この2つの要素はヒエラルキーのない関係性を保ち、私たちが既に知覚し関わり合っている日常的な環境に対する認識をカオス的ふるまいを示すローレンツ方程式の数学的概念に端を発し、ストレンジ・アトラクターズは、数式、ドーナツ、痔、占い師といったトピックを取り上げます。ホイットニー・ビエンナーレでは、道端で拾ってきたカフェ・テーブルや筒、ドーナツ型クッション、プロジェクター、オーディオ機器などに加え、液体プラスチックで固めたコップやビデオカメラを網袋に入れて天井から吊るした彫刻を制作しました。観客で混み合った展示スペースでは、用意されていた彫刻と、偶発的なモノローグや計算された動きがカオス的物語へと織りなって、観る者と作品、そしてアーティストの間にダイナミックな関係性が生まれました。笹本はこの作品をTake Ninagawaで再現するに際し、新たに「日本語」という要素を組み込みます。

ストレンジ・アトラクターズのパフォーマンスは、6と9の数字を含む特定の日に、16時より当画廊にて行われます。混乱させます。笹本によれば、パフォーマンスをするのは、時として、インスタレーションの一部である物体であり、その際にアーティストの身体はフレームワークとしての物体の立場に位置づけられるといいます。それは、ユートピア的かつ人道主義的な統一的秩序の探求に意義を認めるのではなく、根本的な社会の本質に目を向けることを始点に、無意味な現実と対峙する方法を見直す試みです。

ストレンジ・アトラクターズのパフォーマンスは、6と9の数字を含む特定の日に、16時より当画廊にて行われます。

スケジュール

2010年12月18日(土)〜2011年1月29日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
会場Take Ninagawa
http://www.takeninagawa.com/
住所〒106-0044 東京都港区東麻布2-14-8
アクセス都営大江戸線・東京メトロ南北線麻布十番駅6番出口より徒歩5分
電話番号03-5571-5844
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