本堀雄二 「紙の断層 透過する仏」

LIXIL ギャラリー1 & 2

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仏像をモチーフにした立体作品です。といっても、木や石、金属やFRPの彫刻ではありません。素材はダンボール。それも、スーパーやホームセンターで私たちが日常的に目にするダンボールを、そのままカットして使用しています。そのためダンボールに描かれたミカンの橙色や野菜の緑色が随所に点在し、まるで剥げ落ちた仏像の古色にも似通った風合いとなっています。

観音像や薬師如来、仁王像の輪郭をなぞって輪切りにしたダンボールが、幾層にも繋ぎ合わされ、仏像のかたちが出現します。軽さ、ハニカム構造のユニークさ、隙間の表情を強調するために縦に重ねられ、その隙間も大きく取っているために、真正面から見ると透けて何も見えなくなる錯覚に襲われます。横に回って見るに従い徐々に全体のボリュームが見えてきて、また違う造形が現れてきます。

本堀雄二は神戸在住の50代の作家です。大学卒業後から木や紙、新聞、牛乳パックなど身近な素材を用いて制作を続けてきました。古木を割ってつくる厨子の中に、なにか安置する命のようなもの、仏像のようなものをつくろうと思いついた時、よりユニークで、具象的ではない表現のできる素材を探して、行き着いたのがダンボールでした。

神戸ビエンナーレ(2009)出品作品では、展示会場であるコンテナ内に、さんさんと注ぐ陽を背に全てが透過し、後光に溶けるような光景が現れました。身近な素材を用いることで、逆に仏像というかたちの向こうに人が求める精神性が、象徴的に浮かび上がるようにも感じられます。

透ける仏像の中にはさらに小さな仏や輪などが入っていて、魂を入れることの代わりとされています。今展では高さ2mの大きな薬師如来坐像を中心に、観音像、阿吽像などがギャラリー空間に浮かびます。ぜひ会場でご覧ください。

アーティスト・トーク 6月1日(火)18:00~19:00

[画像:「BUTSU」(2008) h168×68×58cm 台h58×80×80cm]

メディア

スケジュール

2010年06月01日 ~ 2010年06月28日

アーティスト

本堀雄二

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