「植物化石−5億年の記憶−」展

LIXIL ギャラリー1 & 2

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地層に残された生命の痕跡
進化のドラマを辿る旅

地球が誕生して46億年。生命が海を出て地上に上陸したのは、その中で見ればごく最近にあたる、4億7千万年前のことです。そして動物に先駆けて陸へと上がったのが植物でした。最初は茎と葉の区別もなく、今の姿からは想像しがたいような形をしていた植物。その後、地上で乾燥に耐え子孫を残すためさまざまな進化を遂げた結果、長い時間をかけて木となり森を作り花を咲かせ、現在の姿へと発展していきます。それぞれの段階の姿を現在のわれわれが知る手がかりとなるのが、化石となった植物たちです。地層の間にかつての姿を留めた植物化石からは、現在の植物の形態がどのような進化の後にあるものなのかを読み解くことができ、また植物を糸口に当時の生態系を辿ることによって、かつての地球の姿を想像することができます。本展では植物化石を通し、圧倒的な生命進化の力と、その過程で生み出されてきたかたちの神秘的な美しさに迫ります。

会場では、約90点の植物化石をご覧頂きながら、原始植物から現在へと植物たちがたどってきた長い道のりを紹介します。上陸したばかりの原始植物の化石とそれから推測してつくられた当時の姿の模型、まだ年輪がなかった石炭紀のシダ類の断面、アフリカ・インド・オーストラリアと異なる大陸から同一種の化石がみつかったことで、かつてこれらの大陸が一つであったことを推測させるグロッソプテリスの化石、恐竜の闊歩した時代に繁茂したソテツの仲間キカデオイデアの化石、現在繁栄している被子植物が登場した時代を示す白亜紀のサピンドプシスの花の化石などから、それぞれの時代の植生や、ダイナミックな進化の過程をご覧頂きます。絶滅した植物が生きているような姿で見ることができる、葉や果実の圧縮化石や、地層の表面に輪郭や葉脈の跡だけが残った繊細な印象化石、樹液が化石化した琥珀や成分が変質し宝石のように煌く珪化木のように華やかさを楽しめる鉱化化石など、見た目にも多様な美しさを味わっていただけることでしょう。

また、南方熊楠、牧野富太郎と並んで日本の昭和初期を代表する植物学者であり、生きている化石と呼ばれる植物メタセコイアの研究で世界的な評価を得た三木茂博士の研究資料を併せて紹介します。三木氏は、メタセコイアを化石から新種であることをつきとめるなどの功績が知られ、長年の研究で、膨大なプレパラート標本や液浸標本、記録やスケッチ類を残しています。生涯に製作し研究を重ねた28000点のプレパラート標本からの選りすぐりを中心とする資料をご覧頂き、研究者のあくなき探究心と観察眼からなる足跡をご覧頂きます。

今展を、不思議な美と研究の道のりに触れ、植物化石の知るほどに深遠な世界へ踏み込む機会としていただければ幸いです。

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スケジュール

2010年06月03日 ~ 2010年08月21日

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