黒川徹 「銀黒陶 有機体の幾何学」

LIXIL ギャラリー1 & 2

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黒川徹の作品は黒く燻銀に輝く、幾何形体の陶のオブジェです。いずれの大きさも80cm幅ほどあり、惑星や結晶体をイメージさせるような美しいバランスをもった、不思議な存在感に満ちています。

六角形や円を小さなパーツとして繰り返し繋げることで、ひとつのかたちをつくり上げていきます。全て手びねりで、土を下から積み上げながらつくられるかたちは、幾何形体の明確なコンポジションの中に、ゆるやかなラインのエッジを連ね、巻貝がつくられるプロセスや、風に広がる砂紋のような、時間や自然の造形美を想像させます。輝きを内に秘めた黒色の静かな重さ、かたちのムーブメントがつくりだすダイナミズムには迫力があります。

黒川徹は筑波大学の彫刻専攻をへて、京都市立芸術大学 大学院で陶芸を学びます。幼少から編み物や籠編みが得意だった少年は、土でつくる空洞の紐を網目状に積み重ねることでできる空間感覚や、植物や珊瑚の生成方法に類似した手法に心を奪われます。

2007年には青い珊瑚礁をイメージした大きさ165cmの網状の作品で長三大賞を受賞しました。そのシリーズの後、2008年には黒燻銀に輝く「アイレ」シリーズが制作されます。「アイレ」とはスペイン・フラメンコで「間」を意味する言葉で、フラメンコギター奏法ピチカートと黒川の制作方法の類似点から名づけられました。「アイレ」の穴の開いたリボンを増殖するように重ねて成形されるかたちは、内側と外側の存在を意識する陶芸のひとつの在り方への、重力をコントロールすることの多い彫刻からのアプローチのようにも見受けられます。

今展では「アイレ」がさらに変容した新作「ホロスロイデア」シリーズが登場します。会場には80cmサイズの球を主とした幾何形体3点が展示されます。端正な幾何形体が宇宙のように深く黒いかたちとなって、現れます。東京では初個展の開催となります。

アーティスト・トーク  4月6日(水)18:30-19:00

[画像: 「ホロスロイデア」(2010) H55×W55×D50cm]

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スケジュール

2011年04月06日 ~ 2011年04月28日

アーティスト

黒川徹

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