「特別企画展10daysセレクション 進藤環 -クロックポジション-」 展

LIXIL ギャラリー1 & 2

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見たことがないのに、見たことがあるような、どこか懐かしい風景がカラフルなパノラマ図鑑のように広がっています。森、羊歯の群生、杉林、沼、松ぼっくり、浜昼顔、サボテン、珊瑚、色鮮やかな花々・・・霧に包まれ、あるいは光に満ち、迷い込む人を誘うような、うっとりと眠くなるような幻想的な世界です。

進藤環の作品は写真によるコラージュです。図鑑のように精密で写実的な植物のひとつひとつ、風景全体の調和は、撮り溜めた膨大な写真プリントをいったん、はさみでバラバラに切り刻み、ジグゾーパズルのように新たに張り合わせることを幾度となく繰り返して原画をつくり、それを再度撮影して完成させます。それによって、誰もが知っているはずの植物や森の植生が変更され、高山植物の横に海岸の花が咲き、秋草の隣に春のタンポポが飛ぶような独特の自然世界が構築されます。

進藤環は度々旅に出て道に迷います。それは子供の頃に住んでいた市街地でも同様に繰り返されてきた行動で、その時の驚愕、恐怖の強い感情、焦燥の中での記憶と知識の混乱が、作品制作のコラージュ作業とよく似ているのだと話します。大人になっても繰り返される森や山での迷いの体験と、ひとつの作品に半年の時間をかけるコラージュ作業の繋がりから、絵画のように美しくも不思議な世界が生まれました。また接木のような育成方法のある植物は、自然界のみならず人間社会にも通じる多様な生態観を表現するのにふさわしいモチーフであることも象徴的です。

進藤環はボナールを愛し、大学で油彩画を専攻後、写真の道へ進み、記憶や時空を重ね合わせることをテーマに現在の作品を制作するようになりました。2000年頃より数々の発表を重ねてきました。今展は作家にとってこれまでで一番大きな個展の開催となります。

*展覧会のサブタイトルの「クロックポジション」とは、空間の方向を時計の文字盤に置き換えて把握する方法です。視覚障害者が空間の把握のために用いられる方法でもあります。また山で目標物が見つけられない場合、太陽の向きと時計の短針(時針)から方角を割り出すことができます。

■アーティスト・トーク 8月1日(月) 18:00~19:00

[画像: 進藤環 「絶え間なく沿る」(2011) Type C Print 1140mm x 820mm]

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スケジュール

2011年08月01日 ~ 2011年08月10日

アーティスト

進藤環

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