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田代一倫 「椿の街」

photographers’ gallery
終了しました

アーティスト

田代一倫
田代一倫が撮影している九州北部と海峡を挟んだ韓国南部一帯は、ともに椿の花に深い縁があります。有名な歌「釜山港へ帰れ」は「椿咲く 春なのに あなたは帰らない」の歌詞で始まり、海峡を繋ぐ連絡船は、椿の英語名を使って「ニューかめりあ」と名付けられています。さらにまた、椿をシンボルとしている街も多くあります。田代は、新日本製鐵に代表される鉄の街「八幡」で幼少期を過ごし、玄界灘に囲まれた福岡市に長く暮らしていました。これまで、そうした自分と深く関わりのある場所を撮影し、発表を続けてきました。そこでは、衣服や立ち振る舞い、住居や各地方に根付いた食べ物など、文化的な差異が強く意識されていました。しかし、一年半前より東京で暮らしはじめ、あらためて遠く離れた故郷を見なおすことによって、彼の写真も大きく変化しています。九州と朝鮮半島は海峡で隔てられているのではなく、それによって深く結びつけられている一つの大きな場所だと捉えるようになりました。博多にも釜山にも椿の花が咲くように、さまざまな差異とともに、そこには同じ気候風土に暮らす人々の近し さが見てとれます。

スケジュール

2011年10月4日(火)〜2011年11月4日(金)

開館情報

時間
12:0020:00
入場料無料
会場photographers’ gallery
http://www.pg-web.net/
住所〒160-0022 東京都新宿区新宿2-16-11-401
アクセス都営新宿線新宿三丁目駅C7・C8出口より徒歩2分
電話番号03-5368-2631
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