MA2 Gallery「LAND SPACE」―大地、宇宙。瀧本幹也が送る新作は、一見、相反するものの組み合わせとなった。: アイスランドの溶岩や、南極の大地といった地球各地の自然、: スペースシャトル。実際これらは、2つのプロジェクトとして瀧本が個人的に撮りためてきたものだ。
スペースシャトルを撮り始めたのは2009年。昔から好きだったというスペースシャトルにケネディ宇宙センターで出会ってすっかり魅せられ、4回にわたってフロリダを訪れて撮影を続けてきたという。一方、にカテゴライズされた作品は、よりすこし前から世界の各地で撮り続けているもので、海、森、火口、岩……などが収められる。いわば、地球の"皮膚"標本だ。作品に対峙してみると、地球という大きなおおきな生命体の、静かで深い呼吸が聞こえてくるような錯覚にとらわれる。
作品一点一点を見ていくと、と、異なる2つの作品群が結びついたのが、偶然ではなかったことは明らかである。どちらでも、瀧本はとても大きなものに立ち向かう。彼の作品の中で、被写体はその細部までくっきりと際立ち、息をする。スペースシャトルの噴射口は火口に似ているし、自然につくりだされた岩の流線型とシャトルの優美なボディにもまた、共通点を見いださずにはいられない。
最先端の科学が人を虜にする怖いほどの美しさを備えたものであること、そしてその美しさは自然と分ちがたく結びついていること、さらにはその自然も息をする大きな生き物であること……。瀧本がそれを確信して作品を撮り、「LAND SPACE」に収れんさせた、とはいわないが、かすかな余暇を身体のどこかに抱いていたのではないか、と思う。現実に相対して「写真を撮る」とは、ひょっとして、本来、そういう行為なのかもしれない。
同時開催
LOUIS VUITTON FOREST
瀧本幹也写真展
2011.7.29-8.31
LOUISVUITTON
六本木ヒルズ店
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