photographers’ galleryこの度 photographers’ gallery では、企画展として高梨豊展を開催する運びとなりました。
本展は、photographers’ gallery と KULA PHOTO GALLERY の 2 会場を使い、新作「LAST SEEIN’」と 「SILVER PASSIN’」を展示する 2 部構成となります。高梨豊は 1950 年代末に写真家として出発して以来、半世紀以上のキャリアを通じてさまざまな方法論を 駆使し、変化し続ける「都市」という主題に取り組んできました。66 年に『カメラ毎日』にて発表された「東京 人」、写真同人誌『PROVOKE』の刊行から写真集『都市へ』へまとめられることになる作品群は、同世代へ 多大な影響をあたえた仕事として知られています。90 年代には、高梨が「地ベタを垂直に歩行する」と語る 『地名論』で、「界隈」を失った東京の地名が持つ時間へアプローチしています。
本展の展示作「SILVER PASSIN’」では、いやおうなく水平に移動する路線バスの車窓越しから撮影を試み ています。そして「LAST SEEIN’」では、移動する視点という制約は外され、徒歩を中心に人間の存在が希 薄な風景が写されています。それらの、ただ通過の瞬間を無造作に写したかのように見える風景は、私たち に都市の不吉な気配を感じさせます。タイトルに現在進行形が使われているように、そこには、歩行の方法を変えながら制作を続ける高梨豊の 「見ること」の現在進行形を見ることができるのではないでしょうか。
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