GALLERY SPEAK FORドイツのフォトグラファー、Achim Lippoth(アチム・リポット)氏は、子ども服のフォトグラファーとして世界でも比類のない第一人者です。子どもたちを、美しく撮る対象としてだけでなく、物語性豊かなファインアートの中の主人公として躍動させます。そのモデルたちの表情には、同時代と近未来へ投げかけられたナイーブな感情が浮かべられ、クリエイターたちをうならせる幅広いアイディアソースから採られた、タイムリーで最適なコンセプト設定がほどこされています。まるで映画を撮影し、文学を綴り、現代美術を創りあげるように濃密なアイディアが、子どもたちとともに構築されるのです。
その姿勢は彼のキャリアの始めから一貫しており、子ども服とは大人服のダウンサイジングではない、という確たる信念が支えています。彼がディレクターとして育て上げたドイツ・ケルン発のファッション誌「kid's wear」も彼の「ライフワーク」のひとつ。人間のピュアネス=クリエイティブの深淵をあらわすものとして子ども服を捉え続けており、自らが自由で実験的なフォトストーリーを発表するだけでなく、ブルース・ウェーバーやナン・ゴールディンも共感して毎回寄稿するなど、「子どもファッション誌の芸術」と呼ばれるまでになりました。同誌の写真は世界各地のギャラリーで賞賛されています。
GALLERY SPEAK FORでは、2008年秋に日本で初めて彼の個展を開催しましたが、今回も「kid's wear」誌で発表された最近の作品の中から、自薦の約30点をプリントで紹介・販売いたします。またこの機会に「kid's wear」の稀少なバックナンバーも販売いたします。世界中から注目されている子ども写真の名匠の技に、ぜひ触れていただきたいと思います。
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