ジョミ・キム「Ephemera」

アート・ラボ・トーキョー/アサクサ

終了しました

アーティスト

ジョミ・キム

ジョミ・キムの作品は親しみ慣れた日常の具体的な存在を通して身体的親近感を与えます。身体のように素材は非永久的で一時的また脆弱で減衰するものです。影のような静けさで満ちた作品は日常生活の痕跡が不在の存在を示しています。今回の展覧会ではキムの過去の軌道の展開と共に新たな方向性も見えてきます。ここでもまた刺激的なミニマリズムと出会いますが、作品の変形的な展開や腐敗の中から、ある摩擦も生まれてきます。また、今回は素材も家庭用品から広げた遊び、メディア、消費など、日常生活の様々な要素と触れています。

この展覧会ではそれぞれの作品は弱体化途中の状況で、使い捨てや命の終わりに近づいています。ただ、未だに弱くても生きています。限界に苛立っているエネルギーがまだ残り、「間」「in-between」の状況に挟まれています。キムの制作活動ではこのはかなさが中心となり、決定的な状況に固定するのを拒否することで不安定の中の可能性を目指しています。

スケジュール

2011年12月1日(木)〜2011年12月11日(日)