ムエルテ画廊都築響一の写真には、人間の生き様がある。喜怒哀楽、趣味嗜好、老若男女が生きる曼荼羅世界だ。タイ各地の寺院にある地獄のテーマパークは、一般の旅行ガイドブックには紹介されない「穴場」である。信仰心や教育上の目的のため、あるいは怖いもの見たさの者達が訪れるこの場所は、地元の人達の手によって作られた巨大なセメントのオブジェで溢れている。デフォルメされ色鮮やかに塗装されたアマチュアチックな造形は、どれもリアルな恐怖を喚起するが、同時にどこか懐かしくほのぼのとした情景を浮かび上がらせている。それは地獄というテーマ性を除けば、現地の人達の営みそのものを表しているようにも見える。誰に与えられたでもない世界の片隅で、どこにでもいる人間達が、どこにでもいるアーティストとして暮らしている、そんな日常の姿も見えてくる。決してありふれてなどいない、どこにでもあるアートを撮り続ける都築響一の極楽地獄には、並みのアートでは敵わないのだ。
※本展は GALERIA DE MUERTE と 神田岩本町の ZENSHI による同時開催の企画になります。
会場日時については違いがありますので、各会場の詳細をお確かめください。会期中各種イベントや特別展示の開催も予定しています。
ZENSHI
開廊 12:00 - 19:00 / 休廊 日曜 + 月曜 ※火曜日 要アポイントメント
101-0033 東京都千代田区神田岩本町4
Tel: 03-6206-8078
[画像: 「ワット・パーラックローイ」(2006)]
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